天皇杯ホンダロック戦~ベストメンバーによる勝利

2022年6月1日 天皇杯2回戦 サンフレッチェ広島 vs ホンダロックSC  福山通運ローズスタジアム


 2-0で勝利。やった。バンザイ。

 そんな通り一辺倒な反応しかできない。何せどこにも中継がなく、全ては文字による速報のみ。満田が決め、佐々木がヘディングで決めたということだけ。これだけネットが普及し、情報インフラの発達した現在においてあまりにもお粗末なことだった。天皇杯はいかにもお役所的な体質があるが、それは一向に改善されないのだった。

 そんな中、ぼくらはイマジネーションを駆使して戦況を思い描くしかない。福山の小さな陸上競技場はいかにも地方の昔からあるスタジアムという感じで場末感が漂う。芝生席があり陸上トラックに取り囲まれたピッチ。いや、それはエディオンスタジアムにしたって変わりはない。どちらにも共通することはサッカー観戦には適していない。ただ、いつにも増して客の入らない天皇杯にしてみれば規模的には妥当な会場ではあるのかもしれない。

 4部に相当するJFLのホンダロック。昨シーズン5部のおこしやす京都に1-5という屈辱的大敗を喫しただけにほぼベストメンバーで臨んだ。それだけに2点しか入らなかったというのは物足りなさを感じるものの、勝ったことで安堵したのも事実である。ただ、本来であればおこしやす京都戦のメンバーをそのまま出してリベンジの機会を与えたかったというのも本音だった。

 それでも茶島はFKで佐々木のゴールをアシストし、今津や長沼も交代により出場機会を得た。それで満足しとこうじゃないかという自らを納得させるのだった。そもそもが当時のメンバーにはもういない選手だっているのでこの辺が頃合いなのかもしれない。

 そして3日後にはルヴァンカップ。こちらも昨シーズンは予選リーグで早々に敗退した大会。勝つことでしかリベンジできない。こちらは一応スカパー!にて放送があるので試合を楽しむことができる。サッカーってなんで観戦するだけでここまで苦労しなくちゃいけないんだろう。天皇杯みたいにそもそもが放送する気がないコンテンツって動画配信を自由にできるようにしてくれないんだろうか。

 いや、元々そんな気が回らないからこそこんな場末感漂う大会となってしまってるんだろう。せっかくプロのクラブが出てるのにもう少し観てる人へサービス精神というものを向けてもらえないのだろうか。試合が観れなかったお陰で余計なことばかりに目が向いてしまうのは致し方ないことだった。

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