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「無意識にノッてる瞬間が楽しさの答え」◆2019/2/3 SKY-HI「JAPRISON」東京公演初日感想

※この記事はネタバレを含みます。ご注意を!


エンタメを一番楽しめるのは、ライトな人か対象物の熱烈な信望者だと思っている。
何故私は多趣味で、様々なエンタテイメントを好きになってしまったのだろう?
初めて出会ったエンタメが、何故「コレ」じゃないのか?
そう感じてしまう瞬間が、どんな時もある。

日高さんは本公演が始まる前、様々な媒体で「『ラップオペラ』『ラップミュージカル』のような公演を考えている」と言っていた(Web記事が見つからず断念)。
「ミュージカル」と名がついた瞬間、宝塚歌劇やミュージカルが好きな私にとっては、「ヅカやディズニー映画のミュージカルや、帝国劇場の『エリザベート』や『1789』と比べてどうなのか?」という思考が走る。
だからこそ、受け取るのが怖くなるのだ。
「ゼロベースで出会えたらきっと素直に受け止められるハズの感情が、過去に『すげー楽しいー!!』を味わってしまっているからこそ、ミュージカルの基礎を抑えていなくても、逸脱しすぎても違和感を抱いてしまう」と。

…結果、楽しかったです、という話をこれから始めます。笑
※長いよ!

既に一部お衣装とセトリが掲載されている記事が出ているので、よかったらこちらもどうぞ。
SKY-HI、全国ツアー開幕。3人の若手クリエイターとコラボしたMVも公開


★二部構成にSKY-HIの優しさを感じた

本公演は約2時間(初日は実質2時間15分くらいだったかな…)。ミュージカル要素が強めの一部と、コール&レスポンス要素の強い二部に大きくわかれていた。
私は思春期の頃からバラードやBPMが遅い曲がニガテでして…苦笑。イイオトナが恥ずかしいのですが、じっとしているのがニガテなのです。。だからこそ「ラップミュージカル」と聴いた時に、「2時間ずっと立ちっぱなしなのツラいなぁ…耐えられるかなぁ」と不安で…実際、一部の最中は楽しいのだけど気持ちが鑑賞モードになっていたので、座りたい気持ちがどこかありながらの鑑賞だった。ありがたくも10列目くらいの前方席で、鑑賞モードで聴く爆音がツラくて「面白いな~、けど座りたいなぁ…笑 耳しんどいなぁ…笑」なだった(ゴメンナサイ涙)。

そういう人の存在を知ってか知らずか…『One Night Boogie』の最中に「前半で俺の好きなことをさせてもらっている代わりに(意訳)」という言葉をつけて、SKY-HIの人気曲を演るコーナーを設けてくれていた。
その言葉がとても日高さんらしく感じた。
結果、鑑賞モードは1時間くらいで、『逆転ファンファーレ』が流れた時に野太い歓声を上げながらぷっちょへんざを始めておりました。素直!笑

もしも2時間ぶっ続けで「俺の好きなこと」を受け止められる人になれれば、受け止められる人たちが増えれば、SKY-HIのLIVEはもっと変わるのかもしれない。けれども、結果変われなかった(ゴメン)。
そんな私「も」1時間くらいなら楽しめるし、今後もっと楽しめそうな要素の1時間だったし、二部の題して「カウントダウンSKY-HI」コーナーが汗かくほど楽しかった。
だから来週の千葉公演が待ち遠しくてたまらない。


★今すぐ虫の眼が欲しい一部

年々視覚的要素が強くなるSKY-HIのワンマンLIVEツアー。今年は映像、SKY-HIのパフォーマンス、SKY-HI&BFQのダンスパフォーマンスが、「これでもか!」というくらい散りばめられていた。
きっと一度に全てを視覚的に楽しめるのは2階前方席がベストポジションなんだろうな~。初日はSKY-HIを追うのに精一杯だった!

「今すぐ虫の眼欲しい! トンボになりたい!笑」

映像も過去作から変わっているものがあり、『As a Sugar』『F-3』『Story of J』は既存映像から変化があった。序盤の『What a Wonderful World!!』もMVをただ流すだけではなかった。細かなアップグレードが楽しい。

★鳴っている音が好き! 耳で恋したくなるサウンド

私は聴いている音を色で例えることがあって、WELIVEやMWツアーの白だとするなら、RLツアーは夜の彩り、リバ探は黒。どちらかと言うと「黒め(暗めもある笑)」の音が好き。

一部も二部も音が好きだった。

一部は要所要所で『Shed Luster』の音…弦楽器かな。あの音が曲と曲の間に流れる。あの仄暗そうな音が好みなのです。『JAPRISON』を聴いて以来、私はいつかSKY-HIのLIVEをオーケストラ形式で観てみたい願望を持ってしまいました。弦楽器とSKY-HIのコラボレイションを耳にしたい!

二部はもともと大好きな曲のオンパレード! 「早押しSKY-HIイントロドン!」したら光の速さで答えそうなくらい一音目から細かく大好き!
私をSKY-HI畑に誘ってくれた『Limo』に至っては、どれだけアレンジされても嗅ぎつける自信がある笑。大好きですよ、大好き!


★好きな曲を演ってくれた!!!!!!!!

私は『Limo』1曲が聴きたいがために初めてSKY-HIのLIVEに行ったほど楽曲が原動力。

海外ツアー版『Turn Up』のマッシュアップが聴けそうなら(去年の)RAGツアー富山公演に行くし、フルバンド構成が続いている時には1MC1DJ音源の楽曲が聴きたくてリリイベに行く。いつも聴けている音とは違う何かに出会えそうなら金坂さんの個展に行くし、去年上半期の心Grip曲『ハリアッ!!』のためなら尾崎裕哉くんのワンマンのチケットを即取るし、去年下半期の心Grip曲『illusions』のためなら金子ノブアキさんのワンマンにも嬉しさを隠すことなく行く。

「そこでしか食べられないラーメンがあるから、あのお店に行く」くらいの感覚で動くので、「あの楽曲が聴けた!」という気持ちがものすごく強いのです。

一生聴けないと思っていた『Dystopia』が聴けた!
私の魂のアンセム、『As a Sugar』がまた聴けた!
何度だってマッシュアップしてくれ! 『Turn Up』が聴けた!
一番オペラ感があってゲームFFを彷彿とさせる『Shed Luster』が聴けた!
あつてぃのベースが好物の『Snatchaway』が聴けた!
無意識に踊ってた『Paradise Has No Border -SKY-HI Remix-』が聴けた!
しんどかった時にヘビロテした『逆転ファンファーレ』が聴けた!
私の耳の初恋『Limo』が聴けた!
BROKENHAZEは永遠の信頼『Count Down』が聴けた!
墓場でも歌っていたい『カミツレベルベット』が聴けた!

終始そういう気持ちで「キタキタキタキター!!!!!!」となっていた…笑。一部の曲が少ないのは音圧にヤラれてしまっていたからで、気持ちは『Doppelganger』『Persona』『Name Tag』ももっと味わう気満々。残りの参加公演でリベンジします(>_<)。

きっとそれぞれ、私とは違う曲で「○○が聴けた!」という気持ちを持つ人たちがいると思う。
それはリバ探@愛知公演の終演後、「Jack The Ripper聴きたかったな~」と言っていた通りすがりの方の言葉がずっとアタマによぎっているからというのもある。
全員が全員大満足して帰ることはできないかもしれないけど、「あれ聴けた!」という気持ちで帰れる人が少しでも多くなれるのが、今の和洋中バイキング形式でSKY-HIの楽曲をしこたま演るLIVEスタイルが最適解な気がしました。それが叶うのも演奏してくれるSUPER FLYERSのおかげだと気づいた。

SUPER FLYERSには心からの感謝…ッ!


★やっぱ「ラッパー・SKY-HI」はカッコいい!

ファンになりたての頃は

「ひだかくんって踊るんだ!!!!(LIVE初参加)」
「え、ひだかくんってビート作るの??(キムライオーン!)」
「ひだかくんって歌うんだ…!(『アイリスライト』の頃)」
「ひだかくんのピアノー!! 初めて観たー!!!」
「日高さんがギター弾くようになってる…ッ!(呼び方が変わった笑)」
「ぎゃー! 日高さんがドラム叩いている!」

…と、マルチになんでもできちゃう日高さんにいちいち感動していた。
素直!笑

なのだけど、時を経ていろんなSKY-HIを観て行くうちに、良くも悪くも慣れてしまって、結果的に誰にも負けない唯一無二のRapを放っているSKY-HIを観られる瞬間が大好きになってしまっていた。

だからこそ、今回の公演はものすごく良い!
ピアノもギターもドラムもない。
マイク一本、カラダひとつでパフォーマンスするSKY-HI見放題!
グルメの人が最終的に調味料は最低限で素材で食べ物を味わうように、いろんなSKY-HIを堪能した結果、原点に帰ってSKY-HIのRapが今、すごく楽しいです(※私がグルメと言いたい訳ではないです笑)。


★SKY-HIのLIVEは、耳で恋して、目でも恋する。

SKY-HIのLIVEの照明が好きなのです。毎回言っている。今回の照明は、照明チームの方々が「天下分け目の関ヶ原の戦いか?!」ってほど、ものすごく気合が入っていた…ように見えた笑。

すげーんだよ、すごいんですよ! 好きなの!笑(急に雑)

記憶がないまぜになってしまってきちんと覚えてないのだけど、『ナナイロホリデー』で七色の光が上部から光るだけでなくくるくる混ざり始めた時には、あまりに綺麗で思わず笑みがこぼれてしまった…。
一部の何かの曲で赤の照明で格子状を表現するような照明にしていたのも良かったなぁ。
SKY-HIが照明を浴びてキラキラ汗と華やかな表情を客席に観ている瞬間が好きなのだけど、日高さん自身がそもそも華やかだから、素光だけの演出も割と好きです。『New Verse』だった一部の曲だったか忘れてしまったけど、今回も素光だけの照明曲があって嬉しかった。


…以上です!笑


◆おわりに

今回は「カズミさん、一緒に行きましょうよ!」と言ってくれた、一回りは違う年下の子と一緒に参加した。
何かのたびに「10代の子と~」「年下の子と~」と言っている理由は、もともとSKY-HIファンになりたての頃は、年下に対してどう接すればいいのかわからなくて、年下が多そうな現場が怖かったところからスタートしていたから。
まさか4年後、10代の子と一緒にLIVEに参加して、公演前後に数人の10代の子たちとワイワイ話す日が来るなんて思わなかったのです。

生きて彼女たちと関わろうと思って、SKY-HIのファンを諦めようとしないで(コラ!笑)、チケット取ろうと思って2019年2月3日を迎えたから味わえた一日だったのでした。

もともと20代~年上の人たちとはよく遊んでいたし、高校時代は「国際科」で海外の方とお話するのが好きで、去年は他国のSKY-HIファンの友だちと遊べるようになった。
そして今は年下と楽しく遊べるようになった。
SKY-HIをきっかけに様々な人たちを出会えていることが、『Marble』『アイリスライト』『I Think, I Sing, I Say』の世界観を確実に自ら実現できていること、それも嬉しいなと実感した一日でした。

…日記を書くと長くなるんだよぅ。笑
けれど、たまに無性に文章が書きたくなる!
それが今回だった。今回はロクに校正もせずdropします。

読みづらかったらゴメンナサイ。
貴重な時間を割いて読んでくださった方々、ありがとうございました!
『またね』

2019.2.4. カズミ

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