19,283人の観客を集めたボンボネーラのピッチに立つことはできなかった。 サッカー選手はピッチに立てば注目を浴び、ピッチに立たなければ注目を浴びることはない。 ベンチメンバーは悔しさや葛藤を持ちながら共にチームの一員として戦う、ある意味一番難しいポジションとも言える。 ベンチメンバーの心境は、同じように座って戦況を見つめる観客やメンバー外とは全く異なるものだ。 前回のnoteで書いた記事の続きとして、憧れの舞台をベンチで過ごした心境を記してみようと思う。
6月29日にボンボネーラで試合をすることになった。 プレーヤーとして経験する前に、自分がボンボネーラで観客として感じた体験を書いてみる。 もうアルゼンチンに来てから4ヶ月経つ。 ボカ地区のことはよく知っているつもりだ。Casa Amarilloと呼ばれる練習場がボンボネーラの裏にあり毎日のように通っている。アルゼンチンで最も多くの時間を過ごしている場所だ。ただ実際にボンボネーラで試合を見たことは一度も無かった。 チームメートと一緒にBoca Juniorsの試合を見に行け
