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【回顧録】CDデビューグループファンになるということ

ジャニーズWESTに対してファンクラブに入るほど沼に落ちた私は、ここからこれまでの「個人俳優担」としては経験してこなかった「CDデビューグループファン」としての気持ちを感じていくことになります。
ちょっとネガティブな表現もありますので、ご注意ください。


☆☆トピックス☆☆

1.ジャニーズCDデビュー組の過酷さ

2.「ホルモン」が教えてくれたこと

3.WEST year 2020

☆☆☆☆☆☆☆



1.ジャニーズCDデビュー組の過酷さ


ジャニーズWESTに沼落ちして迎えた初めての年末。その感情は、ジャニーズのグループが多数集まる番組で起こりました。特に、「ジャニーズカウントダウンコンサート」はそれが顕著でした。


「ジャニーズグループがいっぱい集まると、WESTは端っこになっちゃうんだな……」


沼にハマってから、「わが心の~」など単独で出た歌番組やコンサート映像などで「ステージのど真ん中」にいるWESTを見ていた私にとって、大勢集まった時にステージの端にいるWESTを見ると、胸が少しチクッとしました。

思えば、その前のカウコン(2018-2019年)は、斗真さんたちFOURTOPSがラストステージのタッキー&翼のために復活して、最後の最後に現れたのもあって、終始ずっとステージの真ん中(滝翼のすぐ後ろや横)にいました。
録画したものを繰り返し見たせいか、それが当たり前のような気持ちになってしまっていたけど、改めて見返してみると、同じく後ろで「夢物語」を踊ったWESTは、この時もステージの端の方にいました。

私の中ではWESTはいつもステージのど真ん中にいるような存在なのになぁ……と思った時、他のジャニーズグループに対する「対抗心」のようなものがふと芽生えてしまいました。

今まで、デビューグループのファン同士でマウントを取り合ったり、デビューグループ並みに人気が出たJr.ユニットのファンが売り上げが伸び悩むデビューグループに攻撃的なことをしたり、そんな様子をネット上で見聞きすることがありました。「何でそんなことするんだろう。もっと平和に応援すればいいのに……」と思っていました。
でも、ジャニーズのCDデビューグループは、カウコンの立ち位置の並びはじめ、年間CD売り上げ、年間コンサート動員観客数、各歌番組特番の選抜等、様々な場面で「ジャニーズ同士での競争」に晒される立場にあることを、私はWESTを通じて実感してしまいました。
CDデビューグループの応援は、色んな曲が聴けて、彼らが作り出すコンサートで一緒に過ごせて、楽しいことが沢山あります。
一方で、彼らが「ジャニーズ」であるゆえに、最初から高いハードルが設けられ、比較される他グループが沢山いて、そうしたことを踏まえて応援してしまうと、物凄く「ストレスフル」になりやすいものでもあるのだと、気づいてしまいました。

考えてみると、個人俳優担……特に生田斗真担は、CDデビューグループとは違い、まだ晒されるストレスが少ないのかもしれません。
まずCDも出さなければ歌番組に出ることもないので、音楽実績の競争に巻き込まれません。実績を比較されるとしても、映画の興業収入だったり視聴率だったりするので、対抗する比較対象が多過ぎて、対抗心が芽生えにくいです。
あと、斗真さんに特化して言えば、ジャニーズで誰よりも早く「CDデビュー無しでデビュー組と同等扱い」になったため、そういう意味では個別俳優ジャニーズ間での比較をして焦るようなこともせずに済んでいたように思います。

CDデビューすることで、メンバー本人たちだけでなく、ファンにとっても何かと負荷がかかるということを初めて知ったのでした。


2.「ホルモン」が教えてくれたこと

変に対抗心が芽生えてしまう私を諫めてくれたのが、ジャニーズWESTの楽曲「ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~」でした。この曲はデビュー2年目に出されたアルバム「ラッキィィィィィィィ7」に収録されています。
この曲を聴いた時、私は驚きました。ネタ曲と思いきや、ネタ曲の仮面を被った彼らの覚悟を表す力強い歌だったからです。
私は、デビュー2年目でこの歌詞を彼らが歌っていたことが意外でした。「大器晩成!?みせたるでぃ」「待てば待つほど油のノった良い男」という歌詞は、2年目でそれを歌うには早いように思ったからです。デビューまでの道のりが特に長かった兄組のことを指してるのかもしれませんが、それにしても「どんな夢だって楽じゃない 焦れば危ない橋ばかり」という歌詞もある等、デビュー年数の浅いグループにしてはどこか慎重さを感じさせるところが心に残りました。
リリース当時の彼らのことを何も知らないので憶測でしかありませんが、彼らはもうこの時に「ジャニーズWESTとして世間に認められるために、長い時間をかけて、遠回りな道を歩いていこう」と決めていたのではないかなと思いました。結構早い時期に「長期戦」でいく覚悟をしていたのかなと。
そう考えると、ファンになりたての私が焦るのは何だかおかしいような気がしました。もちろん、思ったより上手くいかなかったこともあっただろうし、他のグループが駆け抜けていって焦ったところも本人たちにはあると思います。でも彼らは「自分たちのやり方」「自分たちなりの歩み方」を考えていて、「噛めば噛むほどうまみ溢れるホルモン」になろうとしている。バレーボールのイメージキャラだって、世間はラグビー色が強くて思ったより大きくは取り上げられなかったかもしれないけど、彼らの応援に触れた人の心に残る仕事をしている。例えステージの端にいても、どこでどんな立場にいても、その時にできることを考えてやっていくのが彼ららしさなのだろうと、そんなことを考えさせられました。



3.WEST year 2020

2019-2020年のカウコンでは、ジャニーズWESTがジャニーズで置かれている立場の過酷さを実感すると共に、彼らの良さもまた実感しました。

怪我でステージに立てなかった濱ちゃんの写真を、関ジャニ∞のカバーである「好きやねん、大阪」の小道具・太陽の真ん中に貼り付けて「今日も~明日も~濱田も~♪」とステージで歌う彼ら。そんな彼らの後に映った、見学席で「安全第一」と書いた紙を掲げる濱ちゃん。メンバー同士の相思相愛のやり取りは見ている側をほっこりさせてくれました。

そして、「Big Shot!!」の時に見学席の濱ちゃんが掲げたのは「皆に幸あれ ジャニーズWEST一同」の文字。私は濱ちゃんの存在を「ジャニーズWESTの良心の象徴」だと思っているのですが、見学席でバルーンスティックを振って歌いながら掲げられたそのメッセージは、まさにその象徴である彼らしいものでした。

新年早々から、ステージで「7人」を感じさせるパフォーマンスをし、ステージに立てなくてもメッセージを書くという形でパフォーマンスに参加。まさに自分たちにできることを考えてやって、見ている側に温かい気持ちをもたらしてくれたジャニーズWESTのことが、改めて好きだと思いました。

そして、新年はじめの「パパジャニWEST」Twitterには「#WESTyear2020」の文字。夢のドーム公演が決まり、彼らの飛躍の年になることを願ったこのタグですが、この時には予想もつかないことがWESTや私たちに待ち構えていたのでした……。

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