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【回顧録】ジャニーズWESTへの希望

ジャニーズWESTに関する回顧録はこれが最後です。

★★トピックス★★

1.WEST year 2020の波乱

2.YouTubeライブとMステ「W trouble」

3.ジャニーズWESTへの気持ち

4.FOURTOPSと真逆なジャニーズWESTの道


★★★★★★★

1.WEST year 2020の波乱

アリーナツアー日程発表、アリーナツアーに伴うアルバム発売、アルバム発売に伴う怒濤の番宣祭り、夏の東西ドーム公演予定、「知らなくていいコト」で話題になった闇落ち野中、好評だった照史くんの主演舞台、「パパジャニWEST」地上波進出、「忍たま乱太郎」エンディング曲担当、かみりゅせW主演ドラマ……。
まだ上半期が終わってもいないのに、これだけ話題豊富な2020年のジャニーズWEST。でも、計算が狂う出来事が起きました。「新型コロナウイルスの流行」です。

これによって、アリーナツアーは全行程中止になりました。照史くんの舞台も、東京公演途中から彼の地元である大阪公演も全部中止に。 「パパジャニWEST」は初回収録ができず放送延期。BADの2人が出演するレギュラー番組やラジオもリモート出演となりました。レギュラーアイドル誌の撮影も難しい状況です。

でも、彼らは「諦めへんで」というメッセージを送ってくれました。「W trouble」ツアーを諦めないというその言葉は、ツアー抽選に見事に外れた私にさえ希望をくれました。

そして、その状況下で急遽決まった仕事が、彼らの魅力を世に伝えることになりました。



2.YouTubeライブとMステ「W trouble」


彼らが「W trouble」ツアー初日を迎えるはずだった3月29日にYouTubeで生配信された「Johnnys World Happy Live with You」。まさかのアリーナでのライブ形式での配信に、「W troubleを歌う?」「コントする?」と様々な憶測や希望が飛び交いました。
配信では、大方の予想で挙げられていた「ええじゃないか」と「Big Shot!!」がまず歌われました。「ええじゃないか」はコロナ対策の替え歌バージョンで。「Big Shot!!」は歌番組であまり披露されなかった神ちゃん&濱ちゃんの間奏ダンス&大サビ前のソロ歌唱付きで。予想通りの選曲でありながら、ファンにとって意外なもの、見たいものをこの2曲でちゃんと捉えてくれていました。
そして、おそらくジャス民なら誰もが固唾を飲んで待っていた3曲目に来たのは、まさかの前作アルバム「WESTV!」収録曲で、WESTがコンサート以外で披露するのが初めてのワイルドセクシー系楽曲「YSSB」。予想外の展開にパニックになる私含めた多くのジャス民さんたち。そして、同じくWESTのことをあまり知らない視聴者の皆さんにも「これ、ジャニーズWEST!?」という衝撃が走ったようです。
最後にはライブコンセプトにしっくり合う「青空願ってまた明日」。特に最後のこの楽曲を見ると顕著ですが、このライブが怪我からの楽曲パフォーマンス復帰となった濱ちゃんが、終始本当に楽しそうで、パフォーマンスできる喜びを歌声や全身で表していました。
最後に7人全員がステージ中央に集まって「ありがとう!」「また会おう!」と語りかけてくれ、彼らのコンサート同様に「多幸感」を残してパフォーマンスを終えました。

もう1つ、4月3日に「ミュージックステーション」の3時間スペシャルで、「W trouble」を初披露しました。本来ならば、彼らは翌日からの北海道でのコンサートのためにこの番組に出るのは難しかったはずです。おそらくですが、北海道のコンサート中止が決まって代わりに出演できることになった……という皮肉。しかし、彼らはここでもやってくれました。
「W trouble」は、音源だけ聴いていた時の期待を上回るカッコイイパフォーマンスでした。重心を低く置いた振り付け、「W」の形になるフォーメーション、どのメンバーにもやってくる見せ場。何より、メンバー全員がいつも以上にギラギラとしたものを感じさせるパフォーマンスで、勝負しに来ているのが明白でした。

本当ならば、チケット抽選に当たったファンだけが見られるはずだった彼らのパフォーマンス。それが、コロナの影響で、逆に日本中・世界中の人が見られるようになったことで、彼らに少しずつ追い風が吹き始めています。特にYouTubeの再生回数とコメント欄が、それを少しずつ物語っています。(もちろん、WESTだけでなく、なにわ男子と関ジャニ∞の効果でもあります。大倉くん発案の関西3グループ合同タグ「ジャスふぁむター」が素晴らしかったです。)

彼らにとって「コンサートができない」という最大のピンチが、まさかの追い風をもたらすという「チャンス」になって戻ってきたのでした。


3.ジャニーズWESTへの気持ち

私は今、彼らに少しずつ追い風が吹き始めたことを、とても誇らしく思っています。それは、意図的につくられた追い風ではなく、ちゃんと彼らがこれまでコツコツ積み上げてきたものに基づく追い風だからです。

斗真さんが「イケパラ」でブレイクした時もそうでした。「イケパラ」がブレイクしたのは、イケメン揃いだったのもありますが、彼や他の出演者さんたちが積極的に演技プランを出し、それを伸び伸びと演じていたから。斗真さんが数年間、舞台を中心に沢山試行錯誤しながらコツコツやってきたことが、一気に花開いた瞬間でした。
FOURTOPSが「Twitter世界トレンド1位」になったのだってそう。4人がソロでそれぞれのやり方で、周りに何を言われようと活動を続けて、そんな4人が揃うとなった時に「この4人が!?」という反響が大きかったから。4人がコツコツ積み上げてきたものがある上で集まったからこそだったと私は思っています。

ジャニーズWESTも同じ。彼らが試行錯誤しながら「こういうアイドルでありたい」「メンバーとしてこういう所を頑張りたい」とそれぞれが様々なチャレンジをして、少しずつスキルを伸ばして。例え思ったような大きな注目が得られずとも、チャレンジするゆえに失敗しても、最終的には諦めずに前を向いてコツコツとまた歩きだして。その結果が、YouTubeライブやW troubleのパフォーマンスに繋がってるのだと感じています。
彼らのそういう面に、これまで好きになってきた斗真さんやFOURTOPSの姿と通じるところを感じたのが、ここまで深くハマった要因なのかもしれません。

それと同時に、ちょっと申し訳ないような気持ちもあります。それは、「私は彼らのオイシイところしか見てないのでは」という思いがあるからです。

2018-2019年のカウコン後、TwitterのTLに、「カウコン見てFOURTOPS担になったけど、私はオイシイとこどりしているようで、応援していいのだろうか」というような呟きを見かけました。思わず「いいんです!一緒に応援しましょう!」という感じで私は返しました。その時は、本心から「FOURTOPSのことを知って好きって言ってくれる人が増えて嬉しい!」と思って、そうしました。
でも、今ならそう呟いた方の気持ちが分かります。FOURTOPSは結成時からリアルタイムで過程を見ることができましたが、ジャニーズWESTに関しては、飛び飛びで見ているところもあったけど、じっくり見ていたわけではありません。しかも、彼らが色々試行錯誤しているであろうというのは感じていながらも、きちんと見ていなかったのです。

彼らが試行錯誤しているのを色々な思いを抱えながら支えていたファンの方たちがいることを、後に知りました。今は別のグループの担当に移った方たちもいますが、そうした方たちが彼らの姿をずっと支えて見守っていてくれたからこそ、今の「追い風」に繋がっているのだということをつくづく感じます。
私は、「追い風が吹くかもしれない」というオイシイ状況から乗り込んできただけ。彼らについても知らないことが圧倒的に多いです。そこが斗真担・FOURTOPS担としている時の自分との大きな違いで、引け目を感じる部分にもなっています。

けれど、あの「Big Shot!!」を歌っていたタイミングでなければ、こんなに深く彼らを好きになることもなかっただろうとも思います。それぐらい、この楽曲がその時の彼らとマッチして、こちらに届くものだったからです。
また、知らないことがあるならそれはそれで、それなりの楽しみ方もあるのかもしれないとも思い始めました。何故なら、彼らにハマってからリアルタイムで見せてくれる彼らの魅力が素敵で、もちろん過去の彼らを知ることも大事だけど、今の彼らを現在進行形で知っていける幸せも大事だと感じたからです。

エンタメ界にとって最大のピンチであるこの期間にじわじわとチャンスを迎えたジャニーズWESTの姿を、リアルタイムで応援できること。こんな貴重な時間に「ジャス民」として一緒に立ち会えること。それは、何とかこのコロナ流行による自粛期間を乗り越えて、彼らが改めて1つ1つ夢を叶えていく時間を見届けたいという希望をくれています。まさに「生きる希望」です。


4.FOURTOPSと真逆なジャニーズWESTの道


もう1つ、「希望」として期待していることがあります。
ジャニーズWESTは、FOURTOPSと真逆で「事務所の決定を受け入れず、自分たちの思いを主張して7人でのデビューを勝ち取った」グループです。
FOURTOPSは、事務所の決定に従う形で結果的にバラバラになりました。それでも4人ともそれぞれに活躍の場を見つけ、それぞれが「新しいジャニーズの形」を開拓していくような存在になりました。
ジャニーズWESTは、事務所の「7人ではなく4人でデビュー。他3人は俳優路線で売ってデビュー」という判断を自分たちの意志で覆しました。デビューしてからも、「4+3」ではなく「7」の状態になるよう自分たちで奮起し、今では「4+3」の時代があったことすら簡単に気づかれないほどになっています。
個人的には、「元々7人でデビューと言ってたのに、本人たちにきちんとした説明も確認もなく無理矢理4人でデビューさせようとした」事務所のやり方は、そこにどんな意図があったとしても(7人の絆を深める意図だったとしたも)、良くない方法だったと思っています。けれど、特にデビューグループの決定等について「事務所の判断」が持ち上げられることが多い中、それを覆したジャニーズWESTが一体どんな風になっていくのか、とても興味があります。

これは私個人の勝手な願いですが……。
「永遠だとか一生なんてな どこにあるんだ」と重岡くんは「to you」の歌詞に綴っていましたが、ジャニーズWESTには、1日でも長く「7人一緒」にいて、「7人だからこそ描ける幸せの形」を届け続けてほしいと思っています。失敗してもいい、上手くいかないことがあってもいい、欠点があってもいい。でも「そういうことを一緒に乗り越えていける力を持った7人」の姿を、ずっと見せ続けてほしいのです。


「皆に幸あれ」と言えるジャニーズWESTに、沢山の幸がありますように。


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