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Wingcopter社製 eVTOL型ドローンのデモフライトを見学してきました!

こんにちは、株式会社スカイピークの広報担当です。

今回は、日頃からお付き合いさせていただいている伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠)様にお誘いいただき参加した、ドイツ製ドローンWingcopter社「W198」の関係者限定のデモフライト・見学会の様子の一部をご紹介いたします!


デモフライトの概要

ドイツ Wingcopter 社製 eVTOL型ドローン「W198」デモフライト・見学会
日時:2023年10月某日
場所:茨城県河内町
主催:伊藤忠商事株式会社

業界関係者が集ったデモフライト・見学会では、伊藤忠が日本市場への本格投入を開始するドイツWingcopter社製の最新 eVTOL型ドロ ーン「W198」の性能やフライトの様子などを紹介いただきました。

見学会に到着

会場についてまず驚くのがその大きさです。
翼幅は名称「W198」のとおり198cm、全長は152cm!今まで見たドローンの中で一番大きいかもしれません。

Wingcopter「W198」は折り畳んだり分解ができないため、運搬の際はそのまま箱に収納するそうです。箱も両開きの扉より大きく、大人が軽く入れてしまうサイズには驚きです。

運搬ボックス

ちなみに、この大きさは旅客機の貨物室に入らないとのことです。貨物専用機の手配が必要だったり、国内の運搬も一苦労のようです。

ヤマトや佐川急便での通常配送ではもちろん対応しきれず、5tトラックで運ぶことが多いそうです。

機体を観察すると

今回デモフライトした「W198」には、翼とプロペラの両方がついています。
これはeVTOL型と呼ばれ、滑走路がなくてもプロペラで垂直に離着陸し、翼で水平飛行することで長距離を飛行できる形状です。

また、機体を見て驚いたのが、翼と胴体に切れ目がないこと!一見すると胴体と翼を別々に成形し、あとから組み立てたように思えますが、翼の根元などを良く観察すると継ぎ目が無いんです。美しいフォルムですね。

切れ目がある!と思ったらそれは胴体の上部に埋め込まれた2つのバッテリーです。

機体と一体化している取手を、レバーのように持ち上げるだけでバッテリーを簡単に引き出せます。

いよいよ飛行開始

Wingcopter「W198」の操作はプロポ(手動操縦に使用されるコントローラー)ではなく、すべてパソコン上のソフトウェアで管理・操作するためパイロットの前にはモニターがずらり。

物流等の用途を想定されている、長距離飛行が可能な機体なので、目視外飛行を前提に様々考えられています。

興味津々に覗き込むと、ドローンからのカメラ映像や飛行指示を入力する画面などフライトに必要な情報が、様々映し出されていました。

かなりの人数が操作機器の至近距離に集まって食い入るように見学しています。

さて、起動されたドローンのプロペラが音を立てると左右前後にゆれることなく、ゆっくりと垂直に離陸し空に上って行きました。

設定した高度に到達した機体は、音が変化しなめらかに水平移動を開始。水平飛行する機体は目で追っていなければ見失うほど速くそして静かに周回し、頭上を通過してもかなり静かでした。

飛行を終えて帰ってきた機体は周回コースから中心の着陸位置に進入するとゆっくり降下。

実はこの時、機体が自動で風上を向いていたらしいです。追い風や横風での着陸は横転する危険があるため、飛行中に風向きを把握して自動で風上を向いて降下するようになっているそうです。

着陸時も安心して見守っていられますね。

風上を向いて着陸した様子

デモフライト会は多くの関係者に見守られながら、無事終了しました。

今回は広報担当の私以外にも、弊社代表と、産業向け教育カリキュラム制作に関わるパイロット、有人機の操縦資格を有するパイロットと皆で参加をしました。

普段間近で見ることの少ない機体の飛行を見学する貴重な機会を頂き、スタッフの方々との意見交換を通じて、弊社スタッフも機体の魅力と可能性の理解を深めることができました!関係者の皆様、ありがとうございました。

これからの時代、特に注目されている「目視外飛行」や「自動航行」、そのカギとなりうる機体の一つかもしれません!

私たちスカイピークでは先進的な取り組みを社会に広めていく事に留まらず、その知見や技術を人材育成を軸とした幅広い事業を通じて世の中に提供することで、社会受容性の向上、そして産業実装の更なる推進に貢献していきたいと考えています。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!「役に立った」と思われたら「いいね」を是非お願いします!次回もまたお楽しみに。