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真夜中に目が覚めた。 カーテンの隙間から光が差し込んでいた。 よろよろ立ち上がり、カーテ…
泣きたくて泣く。 泣きたいから泣く。 泣きたくないのに泣く。 どれでもいい。 ちゃんと泣け…
ガタンゴトンッーーー 行く先も知らない電車がゆっくり走り出す。 『あれ、あれ?……ちょっ…
そこは駅名が無かった。 正確には無いのではなく、読めないのだ。 ちゃんと文字で書かれてい…
日が暮れる前に帰らなきゃ……。 都会のど真ん中で焦りながら早足で進む。 慣れないスクラン…
季節は定かじゃない。 はっきりとは覚えていない。 でもきっとあの頃は春か秋だったはず。 う…
2人一緒に歩いていた。 ある道端で、彼の知り合いだという子供達とばったり出会った。私は初対面だ。 彼に気づくなり、子供達はすかさず彼の周りに群がった。 やけに懐いている様子。 しつこいくらいに彼から離れない。 何かを話すでもなく、ただ彼にじゃれついている。 まるで元気のいい子犬のようだ。 彼は優しい。 とにかく、優しい。 例え嫌なことがあっても、それが顔に出ることはない。だからこの時さえも、少しは鬱陶しいくらい思っていたとしても分からないのだ。 数分が経っただろ