「新コーチングが人を活かす」を読んで
〇読む前
研修や、日常生活で、コーチングという言葉をよく聞く。
ティーチングではなく、コーチングをしよう。
「あなたは、どう思う?」という問いかけ。
なんとなく、コーチングぽいものには触れているが、そもそもコーチングとは何か?をちゃんと学んだことはない。
コーチングではないが、コーチと聞くと、「コーチ・カーター」の映画を思い出す。コーチングとはあんな感じなのだろうか?
要求されるレベルが高すぎる・・・
改めて、コーチングとは何か?
コーチングのスキルを学び、実践の場でコーチングが出来るようになることが目標。
〇学んだこと
・コーチングの本質
未来を創り出す主体的な人材を創ること。
目の前にいる人の主体性に働きかけ、その人が未来に向けて飛躍するように、いかに自分のコミュニケーションを使うことができるかが、コーチングの目指すところ
・コーチングが求められる理由
VUCAと呼ばれる時代。
かつてのように、経験豊富な上司や先輩が、正解を示すことが出来なくなってきている。
前例のない課題に対して、部下や後輩と、一緒に解を探りだしてアプローチが必要になってきているから。
加えて、日本はイノベーションを起こし反転攻勢に出なければならない。
イノベーションを起こすために、部下に挑戦しろと発破をかけるだけでは行動に繋がらならない。
部下や後輩の視座を上げ、視座を変えるための問いかけを行い、挑戦するマインドを持たせ続ける。
・コーチングに対する誤解
誤)上下関係でとらえ、「引き出す」という考え
「君、これはどう思う?」という問いかけを、多少、上からの視点で行う。
問いかける方は、自分の中に答えがある状態で、相手に考えさせるという方法。これは、本来のコーチングではない。
引き出すというとらえ方もよくない。
引き出す側と引き出される側に分かれてしまう。
引き出す側は、エキスパート。引き出される側は、まな板の鯉になる。
本来)2人で一緒に探索する
問いを、2人の間において、一緒に共有する。
コーチ側もあくなき興味と関心を持ち、一緒になって問いを考える姿勢で行う。
NGな姿勢:「あなたは答えを知っている。さあ、答えてみよう」と迫る
望ましい姿勢:「いろいろな可能性について一緒に考えてみよう」「なんだろう。他には選択肢はないだろうか」と一緒に考える
→真白いキャンバスに一緒に絵を描くイメージ
本書には、7つのレッスンと62スキルがあった。
すべての例を記載をすることはできない(疲れてしまう)ので、私なり本書のポイントを抽出した。
1つ1つのスキルの説明は、4Pにまとめられ、具体的であり、すぐに実践できる内容だった。最近コミュニケーションがうまくいっていないと悩んだとき、コーチングできているかなと気になったときに、ぱっと本書開けば、気づきを与えてくれるスキルがたくさんあると感じた。
〇読んだ後
「コーチング」=「引き出す」というぼんやりとした理解があったが、その姿勢、理解が良くないと気づけたことがよい機会となった。
本書で出てきた良くない例のように、先輩が答えを持っていて、後輩から引き出すと状況よりも、自分の中にも答えがない状況で、質問を受けた時にどうしたら良いか戸惑う時の方が多かった。
本書を読んで、問いは2人においていい。見方を変えて、自分の中に答えがなくても良い。一緒に考えていけば良いと捉えなおした。
これからは、自分の中に答えがないが来た時には、答えを探りだす姿勢で臨みたい。
その際に、一緒になりすぎて、相手の課題を取り上げ、相手の成長する機会を奪わないようには注意したい。
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