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言語って海みたい。

通訳をしてる人と話してて「言語って海みたいですね」という話になった。

「英語が話せる」ってどこから言って良いんだろう?
TOEIC850点以上?
日常会話レベルって、どこ?


私の恋人はアメリカ人だし、基本的に彼は英語しか話さない。しかし私は5割くらい聞き取れてない(笑)ニュアンスが大半を占めていて、大事な話のときは単語を聞き直す。

実感として「私はそんなに英語は話せない」けれど、友人らの前で彼と会話してると「英語話せてるー!!すごーい!!」と言われる。

かたや恋人から「カリカリとサクサクの違いは何?」と訊かれると、そんなもんニュアンスでわからんし、オノマトペなんか説明できない。できたとして、国語の大学教授レベルなんだろう。

日本人である私でさえ、深海レベルまでは泳げない。そこそこ日本語の成り立ちに興味があって雑学があるので、まぁスキューバ30m潜れるくらい。私の英語は、浅瀬をチャプチャプする程度。

通訳や翻訳をする人になるのであれば、その海を知り、流れを知り、上手く泳げるプロダイバーレベルになるんだろう。

英語が日常的になる前、「英語ができる」は「自転車に乗れる」に近いと思っていた。けれどいまの実感としては、「果てしのない海」なのだ。

彼がテレビに映る外国人の英語を聴いて「イギリス人だ」「この人は南部っぽい」「メキシコ鈍りだ」と言う。さっぱりわからん。一緒に朝ドラを見ていたら、日本語聞き取りはまぁまぁできるアメリカ人も、関西弁が全く理解出来ずに、混乱。

英語を学ぶ日本人の友人らはよく、ある程度でその「果てしなさ」を知って意欲を無くす。アメリカ人の彼も大学時代は日本語を頑張っていたらしいが、今は日本語を積極的に学ぶ気は殆どないようだ。

言語の本質を捉えない英語教育など役に立ってなくて当然なのだ。。

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