intermission(ほんじつはおやすみ)~きゅうりのふねが~

ーが、つるり、と唇を通過した時の驚きと嬉しさに、そう調理をした人の配慮と感覚のこまやかさに拍手をしたい気持ち一杯で「また来よう」と思ったいつかの鮮やかな記憶、長い時間がかかってしまったけれど、それを乗り越えてたどりついた…一片の野菜は季のふねのように数十年を一瞬で渡し…とうに、ワタシが食べてしまったはずの、美味しい、野菜のふねはあのとき何処へ舳先を向けたのだろ?