Intermission(ほんじつもおやすみ)~予報~
通りをひっそりと充たしている空気が
時折 彼方から呼び出されては
町が鳴る
用事を詰め込んだ土曜日を歩いてわたす
その合間
偶然に届いた二つのドアノブは
ひとつづつの時間の界のもの… 森の中の団栗のように呼吸していた
プラタナスの並木道 切られても車道に手を伸ばすのは 樹にはやわらかな若枝が要るからだ―その 淡い影の中 いつか見た鳩笛のように少しだけ翼と尾を浮かせた きじばとが電線を掴んで揺れている…
みあげるその姿勢が 意味に解けないまま わたしに今日として残る
それで、 ようやく だれかに出会いたいと思った この街のあちこちのとおりで会う鳥の 嵐のさなかのことを 伝えてくれる人に