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(MD構築)Yu-Gi-Oh! World Championship 2024に【ピュアリィ】で挑んだ記録
0.概要
本記事では、Yu-Gi-Oh! World Championship 2024 マスターデュエルの部に【ピュアリィ】デッキで挑戦した筆者が、本デッキの採用カードや基本的な動き方、対人時の注意点や具体的な構築について解説する。
1.はじめに
※この記事では簡略化のため、下記非公式用語を使用する。
NS:通常召喚
SS:特殊召喚
”Yu-Gi-Oh! World Championship”は、「遊戯王カードゲーム」の世界トップデュエリストを決める大会である[1]。部門は4つあり、OCG、マスターデュエル、デュエルリンクス(スピードデュエル)、デュエルリンクス(ラッシュデュエル)である。筆者は今回マスターデュエルの部に挑戦し、構築記事を書くに至った。
2.本題
2-1.このデッキについて
デッキタイプ:ミッドレンジ
下級のピュアリィモンスターを初動に、様々な効果を持ったピュアリィXモンスターを展開し、大型モンスター《エクスピュアリィ・ノアール》で相手を詰ませることを主軸とする。ピュアリィ速攻魔法1枚1枚の丁寧な使い方が求められる、テクニカルなデッキである。
2-2.キーカード
本デッキの核となるカードを解説する。
・《ピュアリィ》
このデッキのメインモンスター。①NS・SS時にデッキトップから3枚めくり、その中から1枚ピュアリィ魔法罠を選び、残りをデッキに戻す。また、②手札のピュアリィ速攻魔法を見せ、それに対応したピュアリィXモンスターをX召喚する。どちらの効果もこのデッキの動きの核となるが、肝心なのは「同名ターン1が無い」ということ。相手がここに無効効果を使ってくれたらラッキーということも多い。
・《ピュアリィ・リリィ》
黒い方のピュアリィ。白い方と違い、こちらは①②それぞれ同名ターン1あり。なので、このカードには可能な限り無効効果を打たれたくないので、可能ならばある程度出し惜しむこと。①NS・SS召喚時、デッキから速攻魔法以外のピュアリィカードを加え、②墓地のピュアリィ速攻魔法を対象とし、それに対応したピュアリィXモンスターをX召喚する。このカードの仕事は、とにかく後述のマイフレンド、ストリートを持ってくることである。これらのカードの存在から、黒は可能な限りNSせずSSすることを意識する。
・《エクスピュアリィ・ノアール》
思い出を大量に蓄えることで産まれる、難攻不落の化け物。①X素材を5つ以上持っていれば相手が発動した効果を一切受け付けず、②X素材を2つ使うことで相手の場・墓地のカードを1枚フリーチェーンでデッキバウンスできる。今回の大会で大量にいた罪宝・スネークアイ・R-ACE・炎王は軒並みこれを突破できる手段に乏しく、①の耐性を保つため極力X素材は5つ以上保持した状態を意識する。注意すべきなのは、《閉ザサレシ世界ノ冥神》によるリンク素材化、炎属性・レベル1でサーチ可能な《俱利伽羅天童》。これらが見えたら、チェーン確認をONにしておく。
・《ピュアリィ・マイフレンド》
このデッキの潤滑油。①デッキからピュアリィカードを3枚相手に見せ、その中からランダムで1枚加える。また、②自分フィールドのピュアリィXモンスターが相手により場から離れた場合、墓地のピュアリィ速攻魔法を3種類回収可能。①のサーチ先については、後述のストリートを握っていないなら優先する。もちろん、手札にピュアリィ速攻魔法が無いのなら、そちらを先にサーチすること。②の回収効果については、たとえばニビルをもらったとしても十分リカバリーができるようになる。
・《ストレイ・ピュアリィ・ストリート》
SSしたピュアリィの最高サポート。①ピュアリィモンスターがSSしたターンは、効果の対象にされない、②相手によりピュアリィXモンスターが場から離れたとき、デッキ・墓地から白黒ピュアリィをSS可能、③互いのエンドフェイズに、場のピュアリィXモンスターに素材を供給可能。いずれの効果も重要ではあるが、特に①の効果が重要で、この効果をフル活用し白黒ピュアリィに無限泡影・エフェクト・ヴェーラーをもらわないようにする。なので、白黒ピュアリィはこのカード下で極力SS、NSが余っていたら白を囮に・・・くらいで。③で埋めるピュアリィ速攻魔法は、1枚目スリーピィ、2枚目のスリーピィ、デリシャス、3枚目スリーピィくらいの感覚。
・《ピュアリィープ!?》
①ピュアリィXを強制的に進化、②墓地のピュアリィを回収。①の強制進化効果でスリーピィを複数回使うことが最大の魅力で、相手スタンバイに最大6枚ドローできるドリーム。②の効果も重要で、準制限に規制されている白ピュアリィを使い回すために2枚は必要と感じた。ちなみにこのカードのサーチは、《エピュアリィ・ノアール》で行える。
2-3.誘発耐性
・灰流うらら:○
・増殖するG:◎
・無限泡影(エフェクト・ヴェーラー):○
・原始生命態ニビル:○
・ドロール&ロックバード:×
全体的に、誘発受けは良い。特にGに関しては、メモリーが速攻魔法ということもあり、Gにチェーンして発動すれば相手のドロー枚数を大幅に減らせる。1ドローのみで耐性付きノアールを作ることも可能。泡影・ヴェーラーについては、極力ストリートで回避すること。黒NSについては、どうしても他に札が無い場合にのみお祈りで。1番致命的なのは、ドロール&ロックバード。ほぼ何も出来なくなるので、墓穴などあれば即切ること。
2-4.実際の構築
![](https://assets.st-note.com/img/1719577337828-fcUl1lmLl7.png?width=1200)
各種採用枚数について:
白黒ピュアリィ、各種ピュアリィ魔法については、初動・要のためフル投入。《ピュアリィープ!?》については《エピュアリィ・ノアール》でサーチできるため1枚でもいいが、白が2枚のため使い回す目的で2枚採用。G・うらら・ヴェーラーについては、スリーピィで大量ドローをする関係で相手ターンに多めに握りたいので最大投入。《三戦の才》については、先攻・後攻どちらでも強いこと、ピュアリィ速攻魔法の連続使用で減った手札を補充する目的で最大投入。
2-5.採用余地のあるカード
・《ヴォルカニック・バレット》、《暗黒界の狩人 ブラウ》、《シャドール・ビースト》
ピュアリィ速攻魔法の連続使用で、手札コストがきついと感じたら。もともと誘発受けの良いテーマであるので、《墓穴の指名者》、《三戦の才》3枚目あたりと入れ替え可能。
3.おわりに
筆者は2024年2月に開催された遊戯王25周年記念@東京ドームにて久々に見知らぬ人と対面でデュエルをし、ワクワクを思い出した。その後マスターデュエルだけでなく外でのデュエルにも積極的に参加し、遊戯王というゲームに対するモチベーションが飛躍的に向上した。その結果、今回WCSという大舞台に挑戦する意欲が生じた。結果は予選10,000位以内のブロンズ称号で終わったが、今回の挑戦により自信のプレイングスキルが向上したことを感じている。今後についても、様々な大会へ積極的に参加していきたい。
4.参考文献
[1] https://www.konami.com/yugioh/worldchampionship/2024/ja/
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