漢検準1級に合格するために

皆さんこんにちは、大空です。
この度、R6-1漢検準1級にめでたく合格することができました。

今回は、準1級に合格するための勉強法や使用した教材を紹介したいと思います。
合格までの道のりを詳しくまとめた少し長めの記事となっておりますが、ぜひ読んでいただけたらと思います。

1.勉強法

勉強法についてですが、
「問題集を1冊やり込む」の一言に尽きるかなと思います。
漢検準1級に関しては、自分の核・基礎となる問題集を1冊決めて、それを完璧にすることが合格への捷径です。

「完璧にする」の定義については、掲載されている問題をすべて解けることはもちろん、載っている語句が別の大問で問われても答えられるようにすることとします。
例えば、書き取りで出た語句の意味をおさえて対義語・類義語で出ても書けるようにするとかですね。
また、「シャカに宗旨なし」の「シャカ」を書かせる問題がよく出ますが、「宗旨」を問われてもいいように諺をそのまま覚えるとか。
これにはTwitterで上げられている有志の模試で演習を積んだり、自分で問題を作ってみるのがおすすめです。

僕は基礎固めに「史上最強の漢検マスター」を愛用していました。
漢検公式の「分野別精選演習」でもいいと思います。

また、日常で見慣れない言葉が多い準1級においては、アウトプットがかなり重要になってきます。
本試験型の問題集を用意し、本試験さながらの形式に慣れておきましょう。
僕は成美堂の本試験型問題集を使っていました。

同時並行でもいいのですが、大体基礎が固まったかなというタイミングで過去問に手を付けてみましょう。
問題集の模試に比べて難しく点数が伸び悩むと思いますが、しっかり過去問で出た語句を復習し、先ほど述べたように問われる大問が変わっても応用が利くように定着させれば、難化の際にも対応できると思います。

例を挙げると、令和4年度第1回(R4-1)の試験で㈥誤字訂正に「首班」という語句が出ており、それがR6-1の㈤書き取りで出題されたりしています。
やはり、過去問は出題傾向を掴んで対策するのにこれ以上ない教材ですので、直近5年分くらいはやっておきたいところです。
最低でもR3-1からR4-3が載っている6回分の問題集には目を通しておきましょう。

2.使用した教材

次に、合格までに使った問題集や参考にした資料を紹介します。
「1.勉強法」で紹介したものも含めて取り上げたいと思います。

漢検公式「過去問題集」

言わずもがな最重要教材ですね!
令和3・4年度の2年分の過去問計6回が掲載されています。
各大問の合格者平均点や実物大の解答用紙、おまけで1級の過去問1回分なんかも載ってます。
(遊びでやってみたら28/200しか取れなくてビックリした思い出があります)
受検される方は、出題されている語句はもちろん、問題文にある知らない語句も調べたりして自分のものにしましょう。

ナツメ社「史上最強の漢検マスター」

これは本当に史上最強と言っても過言ではないと思います。
24年分の過去問に出題されている語句を頻出のものからそうでないものまで順に幅広く網羅しており、回によってはこれ1冊で合格できてしまいそうな優れものです。模試も2回分掲載されており、とても良い復習になります。

何といっても、付録の漢字音訓表がかなり強力です。
これもマスターすればほぼ全ての大問で満点近く取れると思いますし、対策しにくい共通の漢字や表外の読みもかなりチカラが付きます。

漢検公式「分野別精選演習」

公式から出ている本で、かなり重要な問題集となります。
本試験ならではの難問や過去に出題された重要語句がまとめられていますので、かなり実力がつく問題集だと思います。
実際、本試験にもドンピシャで出た語句もありました。
僕はこの本の存在を知るのが遅く、試験1週間前に購入したため時間がなくて1周サラッと読むしかできなかったのですが…
とにかくおすすめの1冊です。

成美堂「本試験型漢字検定試験問題集」

網羅型問題集のアウトプットに最適な問題集です。
何といっても、全18回分と量が多いのが魅力ですね。
全体的に少し易しめ(特に共通の漢字や誤字訂正)に作られているので、この問題集で8割取れたといっても安心はできませんが、知識定着や演習には最適だと思います。
後ろの方に「チカラがつく資料」として準1級配当四字熟語や表外読みなどのまとめがあるのでそれもおすすめです。

その他の教材

近年の難化傾向もあって問題集だけでは不安だったり、9割以上の得点を目指していたため、個人的に色々な教材に手を出していました。結果的に力になったものが多いため、それらも紹介します。

まずは漢検1級模擬試験倉庫さんの「常用大見出し語表(500語)と、「準1級大見出し語表(300語)です。
読みや書き取り、対義語・類義語などと、かなり幅広く得点を伸ばせる教材となっておりますので、高得点での合格を目指す方におすすめです。
僕のnoteで例文付き問題集を公開していますのでもしよければどうぞ。

次に、kanjiholicさんの「漢検準1級コンプリート四字熟語(656個)」です。
準1級配当漢字の字義を掴めたり、配点30/200とかなり大きい四字熟語を得点源にできるということからおすすめです。

次に、Twitterやnoteで公開されている有志の模試です。
僕は瀝/しずくさんの「しずく模試(全7回)」をはじめ、様々な方の模試に挑戦させていただきました。ネット上の模試は難しめに作られているものが多いため、ここで8割取れれば合格はまず間違いないと思われます。

最後に、YouTubeの動画で勉強法や語句を学ばせていただきました。
勉強法は漢検1級YouTuberのあびさん、伽奈さん、語句等はきくりんさんにお世話になりました。

3.最後に

以上が僕が漢検準1級に合格するまでに利用した勉強法、教材になります。いかがでしたでしょうか。
様々な方のご協力もあって、僕は今回の試験で最終的に自己採点で185/200点を取ることができました。
自己採点とあまり変わらなければ、目標としていた9割合格を達成できていることになりますので、結果資料を待ちたいと思います。
(2024/7/27追記 187点で無事9割合格を達成しました!)
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

公式サイトで公開されている準1級の過去問を見てみると、初めはほとんどの人が意味不明だと思います。
ですが勉強していくにつれて、漢字の奥深さや勉強の面白さに気づいて行けると思いますので、資格としても経験としても個人的に漢検準1級は有意義なものだと思いますし、合格した時の達成感はえも言われないものです。
ぜひ漢検準1級に挑戦してみてください。

この記事が現在受検しようと考えている方、面白そうだから受検してみようと思った方の力になれば幸いです。
それでは。

大空


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