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司法試験→公務員試験=つよくてニューゲーム!#1 -勉強開始編-

突然ですが皆さん、転生してチート無双するなろう系作品は好きですか?
私はあんまり詳しくないですが、そりゃ爽快感がすごいんだろうなと思います。人生後半に差し掛かった中年壮年男性に大人気なのも頷けます。

そんななろう系主人公に現実でもなれる……とまではいきませんが、司法試験経験者はかなりのチート能力を備えたうえで公務員試験に臨めます。これまでローでいい成績が出せず、試験でも落ちこぼれ、辛酸を舐めてきたそんなあなたでも大丈夫!
今回は、司法試験経験者が公務員試験に挑むにあたって、勉強するべき科目の整理と、勉強以外にやっておくべきことについてお話しします。

stage.1 どの試験を受ける?

以前も書いたように、ほとんどの公務員試験はこれまで勉強してきた法律の知識で対応できます。ですが、一口に「公務員」といっても従事する仕事は多種多様ですし、試験ごとに形式も変わってきます。もちろん片っ端から受けていってもいいのですが、試験日程がかぶることもあるあるなのでなるべく厳選しておきたいです。
私はやりたい仕事がかなりはっきりしていたので、それを軸に国家総合職と裁判所職員しか受けませんでした。それでも一時期は毎週のように試験があるな……みたいなスケジュールになったので、自分のHPともよく相談して併願は調整しましょう!
余談ですが、国家公務員は今くらいの時期に説明会をやっている省庁が多いので、積極的に参加しておくことをおすすめします。私は第二・第三志望を直前にテキト〜に決めて見事に官庁訪問でコケたので(笑)、少しでも興味のあるところには名前を売る意味でも顔出しておきましょう。

stage.2 何をどのくらい勉強する?

受ける試験が決まったら、まずはじめにやらなくてはならないのは過去問チェックです。大抵の公務員試験はネットで過去問を公開しているので、自分の今のレベルでどのくらい対応できそうか把握しておきましょう。

型としてわかりやすいかと思うので、以下では国家総合職試験をベースに試験科目を整理します。
①基礎能力試験: いわゆる短答式教養試験です。司法試験経験者はおそらく数的処理のみ勉強すれば十分です。英語が苦手な人は頑張ろう。
②専門多岐試験: 法律短答試験です。憲法、行政法、民法が必須であとは選択ですが、法律全部選択すればOK。特に新しく勉強しなきゃいけないことはありません。ただし司法試験でいう選択法が労働法と国際法しかないので、それ以外の人は注意です。私は捨てました。(真似しない方がいいです。)
③論文試験: 法律論文試験です。好きな科目を3つ選べます。特に新しく勉強しなきゃいけないことはありません。肌感、司法試験の勉強を4割くらいの力でやれば大丈夫です。
④人物試験: 対策必須です。いずれ詳しく書きます。

こうして見ると、第一に手をつけるべきは基礎能力試験の数的処理くらいで、他はそこまで血眼になってやることもないかな……ということがわかると思います。法律系科目は気を抜きつつこれまで通り勉強すれば大丈夫です。
試験ごとに細かい差はありますが、大体この型で勉強して差し支えないはずです。国家一般職とかはちょっと法律お役立ち度が低いかな……。まぁ合格点取ればいいので、1日10時間勉強しないと!とかは全然ないです。

stage.3 どうやって勉強する?

最初に言っておきたいのですが、司法試験から公務員試験に転身した人向け講座を開設している予備校は(私が知る限り)ありません!!!!! 結構あるあるでしょ〜と思って各予備校に問い合わせましたが、マジでありません。
基礎能力試験対策だけ受講、とかはできましたが、壊滅的にできない人向けだと言われました。私は答練のように論文添削だけしてくれるところを探したのですが、単科での設置はないから添削やるなら公務員コース入って……ということでした。無駄金すぎるので諦めました。
なんで?!各予備校は今すぐ講座作ってください!!!

そんなわけで、我々のような半端者は独学で勉強するしかないです。市販のテキストやら過去問やらをベースに地道にやっていきましょう。論文試験は正解がわからないっちゃわからないのですが、司法試験対策で使っていた演習書をそのままやってそれなりの点数だったので多分それでいいんだと思います。このnoteはこういう適当な人間が書いているので、もし有効な勉強法をご存知の方がいたら一報ください……。

とはいえ、本当に身構えることはなにもありません。独学で十分上位合格が狙えます。何事もはじめが肝心、ゆっくり落ち着いて始めましょう。

next⇨基礎能力試験対策について。
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