見出し画像

自分の好きを見つけるのが難しい人は「やっていて苦にならないこと」を探そう

マスクを外して、外で会うことが増えてきました。改めて自己紹介をしたり、自己PRをしたり、何気ないおしゃべりで「あなたの好きなものは何ですか?」と聞かれて戸惑ったという体験はありませんか?

好きなことは極めていないと言ってはいけないのか

ー大人になるにつれて、好きなことや得意なことがわからなくなってきた

ーもっと詳しい人がいるのに、これぐらいで好きとか得意なんて言ってよいのか

お心当たりがある方も少なくないと思います。

例えば、私の話。
ちょっと前。「クラフトコーラ」が好きでハマってました。コカコーラではなく、シナモンや八角など、いろんなスパイスをブレンドして作るコーラです。珍しい味が気に入って、「好きなものはクラフトコーラ!」と一時は言っていましたが、自分の中からザワザワとこんな声が出てきます。

私は好きだというほどクラフトコーラのことを知っているのか?
日本各地のクラフトコーラを飲んでいるか?
まだまだ詳しい人がいるのに、このぐらいの好きで”クラフトコーラが好きです”なんて言っていいのか?

ーまだ、好きさが足りないんじゃない?

そんな心の声が出てきて、「クラフトコーラが好き」と言わないようになりました。

誰に注意されたわけでもないのに。

そんな私、弱いところはスルスル言えます。
妙に自信をもって「これが苦手です!ここ弱点です!」と言えてしまいます。

私は運動が苦手です。特に球技が全然ダメです
私は数字を分析したり、論理的な思考が苦手です

このような話に、わかるわかる!とおっしゃる方、ぜひ、続けて読んでみてほしいのです。

苦手なロジカル資料と得意なアドリブ営業

学校では、弱点克服!
会社では、欠点克服!
先生や上司から喝を受け、”出来ないが減る方法”を学んでいます。

これは、少し昔の話です。一番はじめに入った会社では営業職だったのですが、わかりやすい企画書が書けませんでした。どうしても、伝えたいメッセージを前もって順序よく並べることができず、パワポを前にすると頭が真っ白になるのです。企画書をつくることはずっと苦手でした。

そんな私でも、うまくいく提案もありました。その場でクライアントの話を聴きながら、要点を整えて、するっと相手の懐に入り、最後の勝負どころだけは、1〜2枚の簡単な資料を見せて受注にもっていくスタイルです。このやり方が得意としていました。

好きや得意より苦手や弱みを見つけることが得意な私たち

コーチングが仕事なので、毎日いろんな人の話を聴いています。

強みを活かしたい
何がしたいか分からない
モヤモヤの中にいるようだ
ここから飛び出したい
心からやりたいことをやってみたい

あなたの好きなことは、何ですか?とたずねても、「私の好きはこれです!」という答えはなかなか出ません。

ー上には上がいるので、まだ好きと言ってはいけない

ー好きだけど、推し活レベルには達していない

こんなのまだまだダメ!と、好き許可審査がクリアしません。

あたなが、やっていて苦にならないことは?

「好きなことは何?」と正面から、自分に問いかけても困ってしまう場合は、こう聞いてみることをオススメします。

Q1:やってて苦にならないことは何だろう?

Q2:逃げ出したくならないことは何だろう?

Q3:学生時代の友人から、まだそれやってんだと言われるようなこと何かあるかな?

「それだったら…」と、ポツポツと出てくると思います。
それは、好き・得意の種と言えます。

好きの種を育てて器屋さんになった友人の話

器や花瓶が好きな友人がいます。

GWには陶器市に行って一人暮らしには多すぎる量の器を買っていました。新卒で入社して以来、彼女は医療系コンサルタントでした。

ー仕事でいつも数字を見ているけど、たぶんこの仕事は向いていない

ときどき会うと、よく言っていました。

そんな彼女は、数年前に優良安定企業をやめて、小さな器屋さんをはじめました。

開業祝いに花を持って見せて行った時、いつの間に準備していたの?と聞くと、

ー週末に店舗運営の免許を取りにいったり、窯元に通ってツテを作っていたんだよ

今、開店して5年になりますが、インスタのフォロワーさんは5万人。とても生き生きと週末にはインスタライブをしています。

彼女は「器が好き!」という”好きの種”を育てて花を咲かせました。

好きや得意がわかっている人はそんなにいない

何が言いたいかというと、
今の日本で普通に生きてて、「私はこれが好き!得意!」がしっかりわかっている人は、ほとんどいないということです。

好きなことも得意なこともわからない、と思っている方がいたら、安心してください。きっと隣にいるあの人も同じことを思っています。

だからこそ「やってて苦にならないこと」を探してみるのはオススメです。まだ芽が出ていないけど、可能性を秘めた種です。

ちなみにこの種は、他者との差で自覚することが多いです。自分では、当たり前すぎて、頭ひとつ抜けていることに気づきにくいです。

他人が話を聴いていると、「あれ?それ何度も同じような話しているけど、よっぽど好きなんだね」そうやって初めて本人が自覚する、そんなものです。

ーなぜそれを好きなのか?
ー何に惹かれているのか?
ーなぜハマっているのか?

コーチングはその探求が得意なので、もっと知りたい方は、どうぞ私のところにいらっしゃい。

あなたのちょっと好きは、いつか花になるので、「やっていて苦にならないこと」を探してみる。

やってみてください。


数字で見える応援が、日々の励みとなります。一瞬でも、あなたの人生に何かハッピーをお届けできたらこれほど嬉しいことはありません。