経営拡大=整理整頓

(サマリー)受け取った書類は、すぐにゴミと必要なものに分けて、時系列に保存せよ=意味づけを禁止せよ。

2週間前のことになりますが、ラジオでゲッターズ飯田さんが断捨離か何かのことについて「一番大事なものをまず最初に捨てなさい。そうすれば他のものは簡単に捨てられる」とおっしゃっていました。これはマインドセットの話です。

その通りだと思います。税理士として、助けてほしいという依頼の所に行ってみると大抵ゴミ屋敷か、ゴミデスク(実物)、ゴミデスクトップの複合汚染です。(この言い訳が「後で分類する」というところも秀逸です)

私の事務所はフリーアドレスとし、帰宅時にテーブル上にあるものは翌朝全て捨てられます。私物はロッカーへ、放置されているものはゴミとして扱います。この整理整頓によって生産性が著しく伸びているということは株式会社武蔵野の小山昇さんから勉強させていただきました。

2段落前にもありますが、依頼を受けて行くと大抵整理整頓ができていません。小山昇さんの理論を実証するために当事務所が実践したところ残業時間はほぼゼロになりました。

これより遡ること何十年でしょうか?野口悠紀雄さんが「超整理術」という本を執筆されました。当時 Windows 95であったにも関わらず「文書型整理するな作成日時で検索できるから古いものから捨てて行け」「実物の書類も同じである。封筒に何年何月と書いて一つの封筒にまとめ、2年経っても見なかったものは、中身を確認せずにそのまま捨てる」という内容でした。私はすぐに実践しました。結果として物理的な環境が非常にすっきりしました。同時に仕事の優先順位も即時に確定しました。

そこで前述のように経営状態が「悪い」「わからない」と依頼された方に、まずはスキャンなどをして実物をしてて行きましょうと提案します。返ってくる答えは必ず私なりに分類しているからというものです。そこで3ヶ月ほど待ってみますが状況は一向に変わりません。このような方は何年も書類を貯めていらっしゃるので「何月」と書いてあるのですが「何年」のものだか分からなくなっていて、結局保存してあっても全く意味のないものになっています。かつ、このような方はセロテープや輪ゴムで整理することが大好きなようで、いざ書類を見ようとするとセロテープや輪ゴムが腐っていて肝心の書類を見ることができません。

「捨てる勇気」と「保存期間」このマインドセットを与えてあげないとずっと苦しみ続けることになります。


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