大学入試を目指す高校生【ビジョン】の作り方【小論文】vol.1
例えばこんな課題が与えられたとしましょう。
『あなたの将来の目標について論述してください』
大学入試には総合型入試(旧AO)や推薦入試があります。たびたび質問される質問が「高校生の夢」について。
小論文の基本にもなるため、普段から考えておかなければいけません。
本記事から全3話(vol.3)まで「高校生のビジョンの作り方」を紹介します。
高校生の【ビジョン】とは?
「夢」と「目標」は違うと聞いたことはないでしょうか。
夢は叶わない可能性があるもので、目標とは確実に実行して手に入れるもの。
多くの高校生がそう考えているだろうし、間違いではありません。
しかし「ビジョン」とは、単なる目標ではありません。
「将来の展望」と訳すのが正しく、辞書を開くと「将来像」「未来像」と記載されています。
あなたは自分の目標を語れますか?
大学入試を目指すための勉強を考えてみよう。
【大学入試】高校生の勉強ビジョン
大学入試のメインは「共通テスト」です。
1月に開催される共通テストは、多くの大学が採用している入試方法でしょう。
しかし大学入試は共通テストを受験することだけではありません。
総合型入試や推薦入試を受験する。中には指定校推薦を手に入れようと必死になっている高校生もいるのではないでしょうか。
指定校推薦は高校内での選抜が主であるため、本記事では例外とさせていただきます。
明確なビジョンを考えてみよう。ビジョンを考えるには、まず自分で以下のことを考える必要があります。
・志望校はどこにするか
・なぜその大学に行きたいか
・その大学に行くための戦略は?
・大学入学後の自分の姿は?
とても在り来たりな質問に思えますが、深堀りして考えてみてください。
まず「志望校」。
高校3年生なら決めている人も多いでしょう。しかし実際には高校3年生の6月に志望校を決定している学生は、全体の50%程度しかいません。
「これから考えよう」「夏の成績を見て考えよう」「まだなんとかなる」
高校生は日常がぼやっとしています。
あえて社会人と比較すると、毎日の生活が収入に直結する行動ではないからです。
仮に学校へ通っている時間に「時給」が発生すると考えてみてください。
時給1000円で毎日、学校にいる時間に給料が発生する。
1ヶ月で少なくとも15万円程度は稼げる計算になるし、部活動をしている人は、20万円近くの金額を計算できます。
もしも本当に時給が発生したとしたら?
あなたはどう答えるだろう。
大学入試を目指す高校生の20万円の使い道
高校生であるあなたは、毎日約8000円。
月額20万円を稼ぐだけの労働(学校)をしています。しかし実際には「学ぶ」という目的のために給与を払ってもらえるわけではありません。
だからこそ「ぼやっとした高校生」が生まれてしまう。
毎日必死に頑張ってるよ!と述べる高校生がいるのであれば、考えてみていただきたい。
毎月20万円の収入があるとすれば、どうやって使いますか?
例えば以下のような使い道を考える人がいます。
(1)
・ゲームを購入したい
・いろんな服を買いたい
・旅行に行きたい
・バカみたいに宴会したい
どれも健全な高校生から実際に聞いた「お金の使い道」です。
しかし目標をもっている高校生は、以下のように答えます。
(2)
・大学の入学金に使う
・大学の授業料にあてる
・貯金して老後資金にあてる
・投資にまわしてさらに増やす
「本当に高校生の答えか?」
と思う大人は多いでしょう。しかし小論文を始め、真剣に自分の将来を考え抜いている高校生には当たり前の解答です。
では再びお聞きします。
(1)と(2)は、どちらが「ビジョン」としてふさわしいでしょうか。
高校生は「仕事」「プライベート」の両面を創造する
答えは「両方」です。
小学生のころから「将来の夢」を問われてきた高校生は、「将来の仕事」を考えてきたのではないでしょうか。
真面目に考えると、大学費用に資金を残しておくのがビジョンとしてふさわしいように感じます。
しかし「人生は仕事だけか?」と聞かれると、ほとんど全ての高校生が否定するのではないでしょうか。
そうなんです。当然ながら人生は「仕事だけ」ではありません。「プライベート」を含めた多くの要素が絡み合っています。
先述した「20万円の使い道」を考えるとき、仕事もプライベートも両方を考えられている人が優秀でしょう。
具体的に「何にいくら使うか」を書き出してみてください。
例えば以下のとおりです。
・ゲームに5000円
・服に10000円
・大学の入学金に30万円
・大学の授業料が…4年間で…200万?400万?
大学の入学金や授業料を考えれば、1ヶ月あたりの収入ではまかなえません。
「月収」ではなく「年収」で考えるようになるでしょう。
(3)
・私の月収は20万だから…年収は240万で
・ということは、国立大学なら行けるかな?
・あーでも、私立大学に行きたいな…
・どうすれば理想の大学に行けるのかな…
ここです!
わざと収入を考えてみましたが、ほとんどの高校生が「お金」を考えると「ビジョン」を考えられます。
「ビジョン」とは、上記(3)で「どうすれば」と考えた部分です。
どうすればよいかわからず、立ち止まってはいけません。
『こうすればいいんだ!』と気づくまで、考えたり行動したり情報を集めたり。
もちろん「先生」を頼っても良いでしょうし、「家族」を頼るのもアリでしょう。
自分だけで問題を解決する必要はありません。
頼れるものは頼りましょう。
あなたはまだ「大人」ではなく、ただの高校生なのですから。
しかし「頼る相手」を間違えてはいけません。
日常生活であれば、信頼できる両親や先生。友人などでしょう。
では、大学入試の小論文を書こうと考えているあなたは、いったいどうやって「合格する小論文」を書く情報を手に入れますか?
もちろん「小論文のプロ」に手助けしてもらうのが一番でしょう。
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次回は【高校生のビジョンの作り方vol.2】をお伝えします。
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