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長期投資ポートフォリオ編 ~ 株式(先進国・新興国)

では今回からは、長期投資において具体的に何を投資対象とすべきかをカテゴリー別に紹介していきたいと思います。なお、カテゴリーとしては株式、債券(国債、社債)、不動産(REIT)、コモディティに分けて扱うことと致します。この大きなカテゴリーのもと、どの通貨でポジションを取るのか(JPY, USD, etc.)、どの国に投資するのかといった細分化については、各カテゴリーで取り扱うものとします。

さて今回は株式からとなりますが、一点お断りしておきたいのは、私のスタイルとしては基本的に市場全体の成長に身を委ねることになるので、長期投資で個別株にポジションを取るのではなく、マーケット指数に連動する銘柄に投資していくことになります。
ただし、楽しみながら投資をするためにも、株主優待目的や思い入れのある会社というのを理由に個別株のポジションを取ることも全く問題ないと思いますので、そこは自由度を持たせて良い部分と思います(ただしあくまで小さいポジションとすべきでしょう)。。

また、こちらは他のカテゴリーにも共通することではありますが、対象は投資信託や上場投資信託(ETF: Exchanged Traded Fund)、CFDなどがあるものの、株取引同様リアルタイムでの取引が可能であるなど融通が利きやすく、また運用にかかるコストも比較的低く抑えられていて長期投資に向いているETFを中心に話をすすめていくこととします。

さて、ではまず今回は株式になりますが、一つおさらいです。ポートフォリオ全体で株式をどれだけ組み込むかですが50~80%の間で個人の状況に合わせて決める部分かと思います。ポートフォリオの中で主力はあくまで株式ということです。

次に、全体像を把握するため以下テーブルをご覧ください。上述の通り個別株は除く前提ですが、株式は先進国株と新興国株に分けられ、さらにそれぞれで、複数の国をまとめたミックス型ETFか、国別のETFに分けることが可能です。それに加え、通貨も円建て、米ドル建ての他、香港ドル建てなど準主要通貨も選択肢になり得ます。

株式の区分

先進国株式

(2023/5/7投稿時は、取り急ぎ私が実際に組み込んでいるもののみリストしました)
正直、米国一択でも全然構わないと思うところ、自分は以下の考えで組み込む銘柄を決めています。

  • 日本株は日本人として一応、ですかね笑。マザーズはコロナでだいぶ下がったので、小さいポジションで仕込んでみています。

  • メインを占めるのは、米ドル建ての米国株です。これに関しては、経済においてもアメリカ中心で世界が動いていることから、外せない部分と考えています。

  • 長期投資のモチベーション維持を目的に、配当利回りが高いETFも組み込んでいます。カバードコールのQYLD, XYLDといった邪道とも言えるものも入っていますが、遊び程度に小さいポジションだけですのであしからず。

  • 欧州も分散投資の一環で組み込み。欧州で一番経済規模の大きいドイツのETFも組み込んでみています。

先進国株式(スカイ投資チャンネルの組み込み銘柄)

新興国株式

(こちらも2023/5/7投稿時は、取り急ぎ私が実際に組み込んでいるもののみリストしました)

新興国株式(スカイ投資チャンネルの組み込み銘柄)

これらを組み込んでいる意図は、

  • 新興国をミックスしたVWOで十分かもしれないと思いつつ、個人的にはインドネシアなどのように発展をピンポイントに期待したい国もあるので、完全に趣味の範囲で強弱を付けるため国別ETFを組み入れ銘柄としています。また、VWOだと良い意味でも悪い意味でも安定化してしまいますが、国別にしておくと特有の原因でとある国だけ下落する場合など、その国に特化したETFでポジションを取ることで大きな利益を稼ぎうるかとも考えています。

  • 上記以外も主要各国のETFがあります。個人的には、チャート的に芳しくない国に対して長期的な視点で仕込んでいくので、ここ何年か過熱感のあるチャートの国に対しては今後検討していく点であり、現時点で買ってないものもあります。

  • 国別ETFは信託報酬が0.5%台と比較的高めに設定されてはいるので、気になる点ではあります。

ちなみに、新興国投資を考える上で、人口増加率、GDP成長率など参考にできる数字はありますが、あくまで予測ですし自分はシンプルに、2050年時点のGDPランキングで上位のものを優先的に考えています(もちろん現時点からの伸びしろで)。2021年頃にまとめたテーブルですが、2050年のGDPランキングで横軸並んでおり、縦軸はETFです。国別ではほぼ100%その国にポジションをもつポートフォリオですが、VWOのようなミックス型の他、調べてみると意外と複数の国を組み合わせていたりするので、買付前に見てみると面白いです。

2050年GDPランキング上位に対応するETF

参考: GDPランキング予想(https://www.pwc.com/gx/en/world-2050/assets/pwc-the-world-in-2050-full-report-feb-2017.pdf

というわけで、今回は長期投資のメインである株式について、先進国と新興国に分けて私なりの考えと具体的なETFの銘柄をご紹介させて頂きました。
引き続き債券、コモディティなどに関しても投稿お待ち頂けると幸いです!!

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