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デッキ紹介「爆撃機オーロラ」

 久しぶりのデッキ紹介となります。
 ここ最近、遊戯王ブログ界がものすごく盛り上がっており、皆さんの素晴らしいデッキ解説記事を見て、構築意欲が増す一方です。
 自分も負けないよう、誰か一人にでも面白いと思ってもらえたり、構築意欲を刺激できるようなデッキを構築しようと思います。

 今回紹介するデッキは、神威紗鳥(さとっぴ)さん(@str_py)主催「第1回神風オフ」にて使用し、きくりくさん(@ToremisuMisu)の配信「構築に効く理屈」の第49回にてきくりくさんやリスナーの皆様から助言を頂きましたデッキです。(別名「バキューン決闘におんぶにだっこデッキ」)

1.やりたかったこと

 今回使いたかったカードは『重爆撃禽 ボム・フェネクス』です。

 このカードを自分が使うにあたり
①ボム・フェネクスを出す過程の中で自分の場のカードを増やす
②炎族へのアクセス
の2点を自分への課題に設定し、デッキを構築しました。

2.デッキレシピ

具体的なカード名はニューロンにて「SKY_BLUE」と入力していただければデッキが出てきます。
(他のデッキも見てね)

3.コンセプトとメインギミック

 まず、①ボム・フェネクスを出す過程の中で自分の場のカードを増やす という課題を解決するためにいささか強引ではありますがこのカードに着目しました。

 『超越融合』の②の融合素材を蘇生する効果から展開をすることで、場のカードを増やします。具体的には素材にチューナーを含ませることで、ハリファイバーからアウローラドンを出し、幻獣機トークンで場を埋めていきます。


 次に、②炎族へのアクセスする という課題については、候補としてプランキッズやヴォルカニックがありました。しかし、これらのテーマは全体除去が強みのひとつであり、できる限り場にカードを残してバーンダメージの威力を上げたい今回のデッキとはかみ合わないと考え、今回採用したのが

(獣族じゃなくて、炎族です。)

『憑依覚醒ー大稲荷火』です。このカードは魔法使い族とレベル4以下の炎属性モンスターを用意すれば、デッキから出てくるため、専用カードを必要とせずにアクセスできます。また、墓地へ送られた場合に、『火霊術ー「紅」』をサーチすることができ、ボム・フェネクスの火力上げるだけでなく、ボム・フェネクスをコストに更なる追撃が可能になると考えました。

 炎族モンスターが大稲荷火になったため、ハリファイバーを出すためには機械族のチューナーモンスターを用意する必要があります。

 この(1)『超越融合』(2)『憑依覚醒ー大稲荷火』(3)『機械族チューナーモンスター』の3枚を用意してボム・フェネクス&アウローラドンの盤面を作るルートがこのデッキのメインコンボになります。

コンボルート
必要なカード:下向きマーカーを2つ以上持つ魔法使い族リンクモンスター&パケットリンク

①パケットリンクを発動し、『ジェット・シンクロン』と『シンクロ・フュージョニスト』を特殊召喚する。

②2体で『武力の軍奏』をシンクロ召喚し、ジェット蘇生&フュージョニストの効果で『超越融合』サーチする。

③魔法使い族リンクとジェットを墓地に送り、『憑依覚醒ー大稲荷火』を特殊召喚する。

④超越融合を発動し、武力と大稲荷火を素材に『重爆撃禽 ボム・フェネクス』を融合召喚し、大稲荷火の効果で『火霊術ー「紅」』をサーチする。

⑤超越融合を除外し、武力と大稲荷火を特殊召喚する。

⑥武力と大稲荷火で『水晶機巧ーハリファイバー』をリンク召喚し、『幻獣機オライオン』を特殊召喚する。

⑦ハリファイバーとオライオンの2体で『幻獣機アウローラドン』をリンク召喚し、オライオンとアウローラドンの効果で場に幻獣機トークンを4体特殊召喚する。

結果:場にボム・フェネクス、アウローラドン、幻獣機トークン×4、火霊術ー「紅」の7枚のカードがあり、最低2100ポイントのダメージが確定。
 さらに、相手の場にモンスターがいた場合、大稲荷火によるそのモンスターの攻撃力分のダメージが追加され、相手ターンに紅でボム・フェネクスをリリースすることで2800ポイントのダメージを追加できます。

4.その他のカード

 まず、構築に効く理屈でも相談させて頂いたのですが、この展開をしたあとに残されたアウローラドンの効果で何をするかについてです。

 皆様から助言を採用し、3体リリースしたときの罠を回収する効果を使うことにしました。
 せっかくなのでその回収した罠をバーンに絡めたいと思い、今回使うのは『死魂融合』です。何を融合召喚するかというと…

 こいつです。
 僕の鬼滅の推しキャラの派手好き音柱宇随天元(下図)が「漫画版5D'sでボマーが使った2体の融合モンスターによるバーンでド派手にキメようぜ」って言ってきたので採用に至りました。

(2期おめでとうございます。遊郭編楽しみです。)

 コンボが決まれば大体勝てるだろうということで
・コンボに必要な魔法使い族リンクの出力
・コンボ成立までの継戦
 をどうするかを考えた結果、「闇・ドラゴンで継戦しながら、見習い魔嬢を出す」という戦い方にしました。
 
 何故、ドラゴンを主軸に据えたかというと
1)ノクトビジョンドラゴンによるバック除去への対策
2)ストライカー・ドラゴン、黒鋼竜、ドラゴンメイド・チェイムを展開に絡めることで魔法・罠をサーチでき、ボム・フェネクスのバーン火力の底上げに繋がる。

 の2点からです。

 (羽箒以外は任せろ!)

 この主軸から出力しやすい魔法使いリンクとして『見習い魔嬢』が選ばれました。

 したがって、『黒鋼竜』や、『ドラゴンメイド・チェイム』にアクセスできる『妖醒龍ラルバウール』、ノクトビジョンドラゴンのトリガーになりやすい『ヴァレット』、黒鋼竜一枚から見習い魔嬢になれる『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』、ラルバウールからアクセスできる手札誘発である『鉄騎龍ティアマトン』が採用されています。

 また、このデッキは『パケットリンク』にアクセスできないと始まらないのでそのために『絶対王バック・ジャック』を採用しました。悪魔嬢リリスと迷ったのですが、罠へのアクセスに召喚権が必要なく、『悪魔の嘆き』を採用したことに伴いバックジャックを使うことになりました。『エッジインプ・シザー』も同様に悪魔の嘆きでアクセスすることで召喚権を使わずに見習い魔嬢の素材を一体用意できるために採用しました。超越融合、大稲荷火、紅、フュージョニストなど後々アクセスできるカードが多いので手札コストも気になりません。

 魔法・罠の採用理由は以下の通りです。バックジャックを採用したため、罠の枚数が多めになっています。
・リボルブート・セクター、クイック・リボルブ
⇒ヴァレットの採用に伴い、採用。
・超越融合、パケットリンク
⇒コンボ用
・トラップトリック
⇒何が何でもパケットリンクにアクセスしなければならないためフル投入。アウローラドンで回収し、死魂融合をセットするのが理想。
・ドラゴンメイドのお片付け
⇒チェイムでアクセスできる守り札。展開含めて何度もサーチし使いたいので3枚投入しています。
・ブレイクスルー・スキル
⇒このデッキのお守り。除去はせず無効にできる点や二回の仕事が期待できることから採用しています。
・死魂融合
⇒コンボ用ではありますが、素引きしても『ヴァレルロード・F・ドラゴン』を出すので困りません。
・悪魔の嘆き
⇒守り兼罠へのアクセスを兼ねるカード。シラユキなどの墓地からこちらを妨害するカードへの回答にもなっています。
・火霊術ー『紅』、レッドアイズ・スピリッツ
⇒サーチ先としての罠要員。

EXデッキで言及されていないカード
・サイバース・クアンタム・ドラゴン
⇒エッジインプシザーとトレーサーで出す返し用のカード。別のカードと入れ替えるならこの子。
・レッドデーモンズ・ドラゴン・スカーライト
⇒ヴァレット・シンクロン&ノクトビジョンドラゴンまたはアウローラドンからのシンクロ先。全体除去による返し兼引導火力要員。
・サクリファイス・アニマ&リンクリボー
⇒ジェットが二枚入っている理由。この二枚をリンク召喚し、見習い魔嬢にできます。
・鎖龍蛇ースカルデット
⇒ドラゴンリンクで展開できたけど肝心のパケットリンクがないときに引き込む要員。

5.謝辞

 このデッキは最初、「プラチナガジェットの効果で音響戦士ピアーノを出し、ピアーノを自身の効果で炎族にして、超越融合でボム・フェネクスを出し、蘇生したプラチナガジェットとピアーノでアウローラドンを出す」という目的は同じものの過程が異なるデッキで、構築に効く理屈第48回で扱っていただいたものだったのですが、超越融合の裁定で「カードに記された正規の融合素材でなければ蘇生できない」ということでこのコンボができなくなったため現在の形になりました。この現在の形のものを第49回で扱っていただきアドバイスをいただき、デッキが完成しました。
 二週に渡って自分のデッキを扱っていただき、アドバイスをくださったきくりくさん及びリスナーの皆さんに自分の確認不足をお詫びするとともに感謝申し上げます。
 また、展開ルートの図で用いたフィールド画像並びにサムネイルは神威紗鳥(さとっぴ)さんが作製したものです。便利な画像と素敵なサムネイル、ありがとうございます。この場でお礼申し上げます。

6.最後に

 いかがでしたでしょうか。
 最初はレッドアイズ要素を増やし、ビートバーンよりの構築でしたが、コンボのキル性能の高さから、コンボ成立に大きくウェイトを割いた構築になりました。

 組んだときはソリティア気味のワンキルルートに面白みがないのではと考えてしまいましたが、罠を多めにしたことにより、継戦能力が向上したことや、いざコンボルートに入ると出てくるカードが超越融合、ボム・フェネクス、ヴァルカノンと尖ったカードが多く、派手で(僕自身は)楽しいデッキです。 

 デッキ名である「爆撃機オーロラ」ですが、これの由来は、幻獣機アウローラドンのモチーフとなっている架空の軍用機「オーロラ」とボム・フェネクスのバーンを爆撃に例えて組み合わせて名付けました。

 ここまで読んでくださりありがとうございました。
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 またお会いしましょう。

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