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車のエアコンフィルターの交換の目安は1年変えても臭い場合の対処法も解説

3級整備士の闇です!
第148回の今回は車のエアコンフィルターについて書いていきたいと思います。

〈車のエアコンフィルター交換の目安は1年〉

車のエアコンフィルターは、おおむね1年または1万km〜1.5万kmのいずれか早いタイミングでの交換が推奨されています。
そんなに頻繁に交換する必要があるのか?と思うかもしれませんが、実は私たちの想像以上に汚れやゴミの詰まりが発生します。
特にエアコンを外気導入で使うことが多いと、より汚れやすいです。
法定12ヶ月点検または車検のタイミングで交換すれば、管理がしやすいのでおすすめです。

〈車のエアコンフィルターを交換しないとどうなる?〉

エアコンフィルターは消臭機能、PM2.5や花粉の集塵機能を持っていたりします。
交換せずに放置していると、以下のような影響が出ます。

  • カビが発生する

  • ニオイの原因になる

  • 目詰まりを起こして風が弱くなる

そもそも汚れやホコリにまみれたフィルターを通してエアコンの風が出てきていると思うと、精神衛生上もよくないですよね。
冷房使用時のエアコンシステム内は湿度が高く、カビが発生しやすい環境にあります。
エアコンフィルターには、カビが付着していることも珍しくないです。
また、さまざまな汚れやゴミが蓄積されると、ニオイの原因になります。
さらに、長期間交換せずに放置しているとフィルターが目詰まりをを起こしてしまい、吹き出し口からの風が弱くなります。
そうなると、風の通り道であるフィルターが抵抗になってしまい、エアコンの作動音が大きくなる(ゴー音)原因にもなります。

〈【補足】エアコンフィルターを変えても臭い場合の対処法〉

エアコンのニオイが気になってエアコンフィルターを交換しても、エアコンが臭いままのことがあります。

・ニオイの原因を特定する

エアコンフィルターを交換しても臭い場合、エアコンのシステム内にニオイが染み付いている可能性が高いです。
また、シートやフロアマットなどに臭いが染み付いている可能性もあります。
その染み付いたニオイがどんな臭いなのかを考えます。
タバコのニオイ?カビくさいニオイ?酸っぱいニオイ?オイルのニオイ?甘いニオイ?
さらに、外気導入と内気循環でニオイに変化があるかを確認します。
外気導入のときだけ臭ってくる場合は、外部の環境に起因する可能性があります。

※外気導入で「オイルのニオイ」「甘いニオイ」がする場合は、エンジンルーム内でオイル漏れや冷却水漏れのトラブルが発生しているかもしれません

・除菌・消臭

ある程度ニオイの特定ができたら、ニオイの種類・場所に応じた方法で除菌・消臭を実施します。
カー用品で販売されているスチームタイプの除菌・消臭剤が、作業性が良くておすすめです。
車内に置いてエアコンを内気循環で作動させながら、スチームを発生させるのでエアコンのシステム内部と、シートやフロアマットなどもまとめて除菌・消臭できることがメリットです。
また、除菌・消臭剤の中にはエアコンシステム内部のエバポレータと呼ばれる、ニオイの原因になりやすい部品を直接洗浄するものもありますが、素人には作業の難易度が高いことが多いです。
ニオイに悩まされ、自分でどうにもできないときは整備工場や、洗車専門ショップなど車のメンテナンスのプロに相談することをおすすめします。

・芳香剤もひとつの手

実は様々な方法を試しても、染み付いたニオイがどうしても取れないことがあります。
一時的に良くなったように感じても、しばらく経てば元通り…ということも。
そんなときは、自分の好みの芳香剤でニオイをごまかすのもひとつのやり方です。
気になる方は試してみてください。

〈エアコンフィルターを自分で交換する場合は部品間違いに注意〉

エアコンフィルターはどんなものでも交換できるわけではありません。
車種ごとに専用のエアコンフィルターが設定されています。
当然、間違ったものだと正しく取り付けできません。
形が似ていても無理矢理交換することはやめましょう。
もし、個人で購入する場合には、車検証に記載の車体番号を元に、部品の検索をすればまず間違えることはありません。
車体番号が分からなくても、最低でも年式や車の型式・車種名は把握しておくようにしないと、正しい部品が購入できないので注意しましょう。

〈車のエアコンフィルター交換費用の目安〉

車のエアコンフィルター交換にはどれくらいの費用がかかるのか、整備工場に依頼する場合とセルフでやる場合とに分けて解説します。

・エアコンフィルター交換の難易度と工賃は車種によって異なる

実はエアコンフィルター交換の難易度は、車によってかなり大きく異なります。
素人でも工具を使わず数分で交換できるものもあれば、工具を使ってさまざまな部品を取り外したり、それに伴って車側の装備を元通り使えるように、再設定をしなければいけない車種もあります。
こうした理由から工賃設定も、車種によって異なります。
また、エアコンフィルターも性能や製造元によって、同じ車種用のものでも様々な価格の商品があります。

・ディーラーや整備工場の交換費用

プロに依頼する場合には、エアコンフィルター代+交換工賃の合計金額になります。
部品代はおおむね「2,000〜8,000円」です。
交換工賃はおおむね「1,000円〜6,000円」です。
軽自動車などで安いところだと3,000円ほど、高い車種だと合計で15,000円以上かかるものもあります。

・セルフの交換費用

セルフで交換するときは「1,000円〜8,000円」でエアコンフィルターのみを購入した金額で交換できます。

今回は車のエアコンフィルターについて話させていただきました。
ぜひまた見に来てください!





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