マガジンのカバー画像

逆噴射小説大賞関連

15
私が撃ち込んだ物語(銃弾)とライナーノーツの溜まり場です。たまにここから中・長編が生まれたりします。
運営しているクリエイター

記事一覧

【不定期雑記 #36】逆噴射小説大賞2023セルフライナーノーツ

 ドーモ、透々実生です。 今年もやってきました!逆噴射小説大賞の季節!  オリジナル一次…

透々実生
7か月前
11

白き泥中に咲く

 サンタクロース。  それは、子供の物的欲求を満たす為に作られた資本主義の産物――と俺は…

透々実生
8か月前
7

アノン・マキナは死んでいる

 アノン・マキナの幻影を、今も戦場に見る。  ――壊滅状態の部隊で弾倉に弾を詰め込めば、…

透々実生
8か月前
25

グッドデイズ、マイシスター。

 机への平手打ちが、研究室に響く。 「ですから。AI学助教授の貴方に、コレの自律AIを作って…

透々実生
8か月前
36

蛆の王

1  祖父が死んだ。  どこで僕の住所を知ったのか……兎も角、投函された「仮通夜の御報せ…

透々実生
8か月前
10

サンタ・クライシス!

 ――世界は、深刻なサンタクロース不足に陥っていた。  サンタクロース。それは子供に夢と…

透々実生
1年前
9

【不定期雑記 #18】逆噴射小説大賞2022ライナーノーツ

 今年もやって来ました、年1回の祝祭が……!  ということで、初めましての方もそうでない方も。ドーモ、透々実生です。  今回は銃弾数が1発減ったということだけあって、昨年以上に『強さ』を感じました。他の方の作品で優勝してほしい作品が幾つか。  いやあ、こればっかりは今年は一撃必殺喰らってお終いかもしれません。まあ、私の主目的が昨年同様コロナビールが手に入ったらいいななので(諸々台無し)、楽しくしかし本気で参加させて頂いております。  それはさておき、解説書です。プラクティ

煙霧竜銃戦線

 喉に棘が刺さる様な感覚に、工場の屋根に座る少女は堪らず咳き込んだ。  林立する煙突から…

透々実生
1年前
36

シー・シーズ・シーズ・XXX。

 『奈落甕』から、瀑布が吐き出され続けている。  世界一の高さを誇った建築物も歴史的遺構…

透々実生
1年前
24

「     」で殺して。【逆噴射プラクティス】

 白い灰に着色された生温い風が頬を殴る。  今日も荒れるな。  屠った真白い天使から骨製刃…

透々実生
1年前
4

B-Movie shark Workshop. 【逆噴射プラクティス】

「……カフカ博士ぇ」 「何だね、八尋クン」  刻は泣く子も黙る午前5時。太陽に焼かれる寸前…

透々実生
1年前
7

【不定期雑記 #6】逆噴射小説大賞なるものに応募してみた話。

 よく来たな。私は透々実生だ。  ……なんてノリは、やってみたかっただけです。でもやっぱ…

透々実生
2年前
10

A:re:A -アリア-

 ――ようやく、辿り着く。  白いワンピースを着た長い黒髪の少女、衆雲亜美は、6両編成の…

透々実生
2年前
8

箱庭商事の幽霊ちゃん!

 ――この会社には、出るらしい。  短期の夜間警備アルバイトの引継ぎのため、前任者からたんまりと退屈な話を聞かされていた俺の耳に、ふと漏れ出た言葉が入った。  何がですか、と9割察しながら訊き返すと、幽霊だよ、と前任者は答えてくれた。  今から夜間警備を勤める会社、『箱庭商事』には、幽霊が出る。  いつからか、黒く長い髪の毛の女性の霊が現れるというのだ。出現した原因は不明。  そしてラップ音が無意味に響き。  不慮の事故が起き。  果ては、不審死。  会社は、徐々に恐怖に蝕