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「メガバンク銀行員ぐだぐだ日記」by 目黒冬弥

本の題名の通り、「ぐだぐだ」した内容ではあったが、それなりに面白かったのと同時に、少し何か物悲しくなった。半沢直樹の世界がまだ生きている感じの内容だった。多分、何も脚色しておらず、これが真実なんだろうと思う。

また、都市銀行同士の合併で起こったいろいろなことは、この本の舞台であるM銀行に限らず、他のメガバンクでも同じのようだ。知り合いにMS銀行の元行員がいるが、この本に書かれていると同じようなことを聞いた。

例えば、合併を経験している銀行は、合併の1年前に行員の役職を最低1ランク引上げて、下駄をはかせていたらしい、もっとも実力を伴わない階級の水増しは徐々にメッキが剥げたらしい。また、各銀行の専門用語統一のため簡単な辞書を作ったらしい。

自分が経験のない業界での仕事内容や人事関係の事情を知るという意味ではこの本は面白かった。評価は、4/5です。

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