「６０代、かろやかに暮らす」

著者の岸本葉子さんは日経新聞の夕刊に「人生後半はじめまして」というエッセーを月に何回か書いている。記事の表題を見ると面白そうだなあと思うものの、日経夕刊は夕食を取りながら読んでいるので、なかなか記事の全部を読むことが少ない。

そこで、まとめて本になったら改めて全文読みたいなあと思っていたが、この本の中身はその日経のエッセーが大半を占めているため、ちょうど良かった。

本の題名は「かろやかに暮らす」と書かれているが、６０代は本人がかろやかに暮らしたいと思っても肉体的・精神的にもなかなかかろやかに暮らせないのが実態で、この本の内容も岸本さんがバタバタと暮らしているさまが正直に書かれている。「かろやかに暮らす」というのは「かろやかに暮らす努力をしている」ということかもしれない。

自分も同じような歳なので、内容には共感できるところも多かった。
評価は、4.5/5です。