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「定年物語」by 新井素子


この本の主人公2人は作者とその夫がモデルになっており、自分より数年若いと思われる。作者の新井さんの本はこれまで読んだことがなく、この本が初めてである。

物語は、夫の正彦さんが定年を迎えてからの夫婦の生活の変化について書かれていて、自分はまだ定年は迎えていないが、年齢的には同年代のため、ここで書かれているような親の介護と看取りや年金問題等共感できる点も多かった。

それにしても妻の陽子さんが携帯をほとんど使わず、QRコード恐怖症やキャッシュレスシステムに全く疎いというのは、ほぼ同じ年齢の自分からしたら、ほとんど信じられない。会社では、Teamsでのリモート会議が頻繁に行われているし、資料はクラウドで保管されている状況なので、なんとかデジタル化に対応しているが、会社で導入されているChatGPTはあまり使えていない。

本自体は、エッセイ的で軽く読める内容で、評価は4.5/5です。


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