「CFO思考」by 徳成旨亮
著者は、三菱UFJフィナンシャルGの元CFOで、現在はニコンのCFOをつとめている。
本人のこれまでの経験を基に、かって経済学者のケインズが唱えたアニマルスピリッツをもったCFOが今後の日本企業復活のためには必要であるとこの本で主張している。
CFOとしてアクティビストやファンド等の投資家との対話を通じ、CFOの仕事とはどういうものか、そして何を求められているかについて、この本で説明されており、自分としてはCFOとは何かをこれまでなんとなく理解していたつもりだが、改めて頭の整理ができた。
日本企業はしっかりリスクアペタイトを設定し、その上で積極的にリスクテイクを行うと共に、十分なリスク管理も行うというトレードオフ関係をうまくマネージすることが求められていると理解した。
リーマンショック時のモルガンスタンレーへの出資の舞台裏の一端などその場にいたからこそ書ける話もあり興味深かった。
評価は、5/5です。
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