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「海外M&A 新結合の経営戦略」by 松本 茂

自分の勤めている会社も将来海外でM&Aを行う可能性もあることから、この本を読んでみた。

日本の企業も積極に海外でM&Aを行ってきているが、確率的に成功している会社は少ない。しかし昔に比べると成功の確率は上昇しているとのこと。

そういう中で、海外M&Aで成功しているグローリー、ダイキン工業、DMG森精機、日本板硝子、堀場製作所、村田製作所の例に成功の秘訣を解説している。

その上で、著者は「新結合」という言葉で、海外M&Aの戦略を説明している。新結合とは、自社の持っている技術を補完したりシナジー効果を生む技術を持っていたり、新しい市場を持っている会社との結合を戦略とすべきと説く。

また、著者は「組織は戦略に従う」という有名な言葉をもじって、「戦略は買収に従う」と言っている。

M&A、特に海外でのM&Aを成功させるには、一度に成功することを期待せず、小さい失敗も覚悟し、その上でその経験を活かし自社独自のノウハウを蓄積することが大切だと思った。

評価は、4.5/5です。

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