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「”正しい”を疑え」by 真山 仁

この本は、「ハゲタカ」等のベストセラー作家である真山 仁さんが、若者(岩波ジュニア新書だから高校生くらいが対象か?)向けに書かれたものである。

今のネット社会において、「正しい」を押し付ける傾向が強まっているため、何も考えずにそうした意見を受け入れていると真実から乖離した考え方になってしまうリスクがあると警告している。

確かに、タレントの不倫報道や社会事件についての報道をみても、何か一方的な意見を発信するような風潮があるように思う。そうした中、筆者は「疑う力」という武器を持て、と言っている。

情報の発信には、何某かの意図をもって発信されているはずなので、この情報は何を意図しているかを疑うことが重要で、その力を養うには、小説を読むことを勧めている。

小説の中でも、アガサクリスティの推理小説を一押ししており、自分も原書を何冊かキンドルで購入したので、読んでみたい。自分は、基本的に「人が推薦するものは、一度は試してみる」ことをモットーにしている。

この本は、若者向けだが、大人が読んでも十分に参考になる内容だと思う。
評価は、5/5です。

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