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「外資系トップコンサルの聞く技術」by 清水久三子

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今の仕事である内部監査人にとっても中小企業診断士であるコンサルタントとしても「聞く技術」「聞く力」は非常に重要である。

この本では、若手が身に付けるべき「聞く力」と中堅が身に付けるべき「聴く力」、そしてリーダーが身に付けるべき「訊く力」と区別しているが、自分のレベルでは「訊く力」が求められている。

「訊く力」には、クライアントを巻き込むこと、そしてクライアント自身が腹落ちして自ら考えるような訊き方が重要だと書いている。確かに自分の実務補習の時に先生が、「社長を巻き込むことが非常に重要」と強調していたのを思い出す。また、今年の中小企業白書にも伴走型支援の方法として、社長自ら考えて動くことの重要性を解説していた。

あと面白かったのは、見方を変えるための訊き方としてのSCAMPER法がある。Substitute(代用してみたら)、Combine(組み合わせてみたら)、Adapt(応用してみたら)、Modify(変形してみたら)、Put(置き換えてみたら)、Eliminate(削除してみたら)、Rearrange(再調整してみたら)。

最後に、チームに対しても自分自身に対しても有効なドラッカーの5つの質問が紹介されていた。1.我々のミッションは何か、2.我々の顧客は誰か、3.顧客にとっての価値は何か、4.我々にとっての成果は何か、5.我々の計画は何か、の5つ。

読みやすく非常に参考になる本である。評価は、5/5です。

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