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「The remains of the day」by Kazuo Ishiguro

この小説は、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの英国の権威あるブッカー賞を受賞した作品で、当然日本でも翻訳本が出版されている。彼がノーベル賞を受賞した時に彼の作品が日本でも大きく宣伝されていた記憶があるが、今回初めて彼の作品を原文で読んだ。

第二次世界大戦が勃発する前の英国の上流階級の生活振りに改めてその位の違いに驚くと共に、やや古風な英語の使い方を含め、古き良き時代の英国をじっくり味わうことができた。

ストーリーは、現在の主人であるアメリカ人がアメリカに帰国している間に、元一緒に働いていた女性と面会するため、英国内を主人から借りたフォードに乗って旅をしながら、過去を振り返るというもの。

この小説のテーマは、人は既に過ぎ去った過去のことを振り返えるのではなく、これからの人生を前向きにそして楽しんで生きていくべきだという希望を語っていることである。

自分が評価するのもおこがましいが、大変面白かったので、5/5です。

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