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「AMETORA」 by David W. Marx

この本は、日本語の翻訳本も持っているが、それを読む前に原文をAudibleでリスニングした。

この本は、アメリカのカジュアルファッションが日本に渡ってきて、日本でどのように定着・発展したかを紹介した本かと思っていたら、それは本の目的の半分しか言っていないことがわかった。本の表紙をよく見たら、「日本がアメリカンスタイルを救った物語」と書いている。

この本の中で、「アメリカ的な衣類の伝統については、多くの面で、日本のほうがアメリカよりもはるかに多くを受け継いでいる」と書かれている。戦後のアメリカ文化、特にIVYファッションへの憧れから発達したアメトラ文化は、アメリカほど変化が激しくない日本においてより生き残ったということかもしれない。

自分は、社会人になりたてのころ、ポパイを毎回買って、そこに書かれているファッションや食べ物などのトレンドを見ることを楽しみにしていた。また、メンズクラブも読んでトラッド文化にどっぷりはまり込んだ。

約35年前にホワイトデーで、職場の女性2人からブルックスブラザーズのネクタイをもらったが、今でも時々身に付けて大切にしている。そして現在、スーツ、ドレスシャツ、ネクタイ、チノパンツ、スポーツシャツ、ポロシャツのほとんどはブルックスブラザーズ品だ。スーツ以外は、ニューヨークへ出張した際に、マジソンアベニューにあった本店のバーゲン等でまとめ買いをしたものが多い。

日本のファッションの歴史を学び、自分の想いでに浸るには最高の本だと思った。

評価は、5/5です。

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