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「今日も小原台で叫んでいます 残されたジャングル、防衛大学校」by ぱやぱやくん

著者は、防衛大学校出身の元自衛官で、サラリーマンを経て現在はエッセイニストである。

防衛大学校の生活は厳しいのは有名だが、具体的にどれほど厳しいのかを説明している。人間、自分が厳しいことに会うのは嫌だが、人が苦労しているのを見るのは楽しいという卑しい感情そのままに、ここに書かれている内容について興味をもって楽しめた。

授業料や生活費は無料で、更に特別公務員として給料や賞与も払われるという特別な待遇なため、厳しい学生生活は覚悟の上で入学してくると思われるが、それでも入学後すぐに退学する学生が一定数いるというのは、やはり現実は相当厳しいということなのだろう。もちろん、最初の厳しい過程をなんとかやり過ごすとランナーズハイのように慣れて、快感も得るようになるとのことである。

普段知りえない世界の様子を覗くことができて、興味本位でおもしろい内容だった。

評価は、4.5/5です。

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