見出し画像

「レッドゾーン(ハゲタカⅢ)」by 真山 仁

この作品は、ハゲタカシリーズの第3弾である。中国の政府系ファンド会社の日本の大手自動車メーカーへの買収における攻防を描いた内容である。

これまでのように一気に読むことができたので、基本的には面白かった内容だと思う。いろいろ異なる事象が同時に進行し、いずれこれらが一つにつながってクライマックスを迎えるのだろうなあと思って読み進めた。

確かに、一見関係ないことが一応最後は1つになる筋立てではあるが、少し苦しい展開もあるような気がした。いろいろ種をまいて物語を進めたが、必ずしも全部この小説の中で回収しきれていないと思った。そういう意味では、第1作で感じたワクワク感は多少薄いかもしれない。

とはいえ、エンターテイメントとしては十分面白かったので、5/5にします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?