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「世界一流エンジニア思考法」by 牛尾 剛

著者は現在、米マイクロソフトのシニアエンジニアである。本人曰く元々プログラムを書くのが不得意だったが、どうしてもそれをやりたくて、あえて本場のアメリカでチャレンジしたとのこと。

そういう環境のため、本人も米国でいろいろ苦労はしているが、日本と違って、個人を管理するというより、目標達成のためにサポートされるという態勢のため、著者は今の仕事をエンジョイしているとのこと。

もちろん個人の目標に対する達成への責任は重いが、それをチームとして支えながら、全体の成果を上げて行こうというスタイルが外資系に対するこれまでの私の認識と異なって新鮮だった。

日本では、欠点を指摘したりすることが、偉いことのような間違った考え方があるが、米国の少なくともIT先進企業ではそうではないというのには驚いた。

また、日本では失敗に対して全く寛容ではないことから、チャレンジ精神が醸成されないという指摘は、これまでもいろいろ言われてきたことではあるが、この本で書いてある両国の現場の比較から、日本の深刻度合いが認識できた。

新しい視点で、日本の様々な課題を鋭く指摘しており、非常に参考になった。

評価は、5/5です。

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