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「安いニッポン」が日本を大復活させる! by 武者陵司

今朝も「日銀が政策金利を据え置いて、引き続き金融緩和政策を維持することを決定したことを受けて、諸外国との金利差が拡大し、円安が更に進む懸念がある」とNHKのニュースで大々的に報道していた。円安の影響で、東北の南部煎餅の会社の人が、「こんな煎餅も値上げしないといけない」と嘆いている映像を流していた。今の円安は悪い円安で日本経済も大変だという流れの放送が多い。

しかし、この本を読むと全く違う話が展開されていて、今までの円高は悪くて、これからの円安は日本経済が復活する大チャンスだという内容となっている。少し「本当かなあ?」と思う気持ちがなくはないが、筆者の武者さんは昔から活躍されているエコノミストで、この本で展開している理論は筋が通っているように思う。

この本で書かれているように米国が外交上の最も重要な対中政策を推進する上で、日本の役割は極めて重要であり、日本の対外地位は確かに向上していると実感する。また、中国はこれまで絶好調できたが、このままの勢いを維持することはこれまでの世界経済史を考えても考えられない。

そういう順風が吹いてきている中で、日本に求められるのは、これまでのデフレ思考や失敗を恐れる思考から脱却し、果敢に新たなことにチャレンジする気概と覚悟であるとこの本では説いている。

これを読んで、前向きな気分になれた。

評価は、5/5です。

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