「先祖探偵」by 新川帆立

新川さんの本をこれまで何冊か読んできたが、今回のこの本は「先祖を探して欲しい」という依頼に基づく話が５つある小説である。

作者は弁護士でもあるため、彼女の小説はそれとなく法的な題材となっているが、それが他の推理小説家との差別化が図られている点だと思う。

主人公の邑楽風子のキャラクターがハードボイルド的ではあるが、女性ということもあり、ソフト・ハードボイルドとでもいえるような作風となって、小気味よく物語が進んでいくので、サクッと読めてしまう。

本の評価は、4.5/5です。