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「フランス人は生きる喜びを知っている」by Ryoko Paris Guide

著者のRyoko Paris Guideさんは、YouTubeで人気の仏政府公認のガイドでパリ在住の日本人女性です。新型コロナで観光業が打撃を受けた時期にこの本を書き始めたとのこと。

パリでの生活を通じてフランス人の特質やフランス人の食生活等、実際のフランス人とは、フランスという国とは何かを多少理解した気がした。自分ももう35年以上も前になるがパリに住んでいたから少しはフランスという国を理解しているが、当時は独身のためフランス人の家庭とはどういうものかを知る機会がなかったので、今回この本を読んで大変おもしろかった。

当時パリで生活していて日本と違うなあと思ったことは、①ぶらっと見るだけのために店に入らないで、ウインドウショッピングをしっかりする。そして買う前提で店に入る。②店に入ったら、店員が「ボンジュール」と声をかけてくるので、こっちも「ボンジュール」と答えて挨拶をする。③ドアを開けたら、振り返って後の人が来ていたら、ドアをバトンタッチする。後ろ人は必ず「メルシ」と言ってドアを受ける、というようなことです(日本では同じようにドアを開けて後ろの人にバトンタッチしようとすると何も言わず、かつ受けずに空いたスペースを通り抜けていき、結局自分がその人のためにドアを開けてあげる、という場面に出会う)。

ついでに日本と違うなあと思った海外の出来事で、日本ではエスカレーターの片側を歩くことは基本的によくないことと言われているが(とは言え、みんな歩いて上ったり下ったりしているが)、ロンドンの地下鉄ではアナウンスで、「片側は立ち止まらず歩け」と日本と全く逆のことを言っていた。日本は安全性第一だが海外は効率性と自己責任制が優先するためだと認識している。

この本を読んだので、彼女のYouTubeを見てみたが、なかなか面白そうだったので、これからいろいろ見てみよう。こういう本を読むともう一度フランス語を勉強したくなった。パリに住んでた時はそこそこフランス語をしゃべっていたのに、帰国後ほとんど使わなかったので、今は完全に錆びついてしまっている。

本の評価は、間違いなく5/5です。



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