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さとりの書

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全体的に生きる役に立つこと、中学生くらいでも言葉でわかる悟り
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人の意識活動、思考することについて

言葉が「世界」を分けるというとき、世界とは記憶のことであり、人の「記憶」を分けているのだと以前書きました。

すなわち、言葉は記憶につける目印のようなものであり、言葉による思考とは、その人の持つ過去に感覚器官が受けた記憶の中から、一部の記憶を再構築し、パターン化する作業だということです。

ところで、人は言葉を使わずとも考えることができます。

おそらく多くの人が考えているというときには、ほとんど

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命の重さ

命の重さは地球より重いとたとえられます。このことは命を尊重しましょうという社会的な訓辞として言われます。

ところでより現実的に命の重さという言葉を考えてみます。命の重さはどうやって量られるのでしょう。命の重さとは心の中にあるものであり、この時、命の重さとは命が失われる時の悲しみによって量られます。

そして失われるものの悲しみの大きさについて考えてみると、人の記憶に強く残っているものほど失われる

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時間的な終わりと価値

時間的に終わりのあるものに人は悲しさを感じます。散り行く桜や消えていく花火、音楽が終わった直後の静寂、映画が終わった後の暗闇などに終わりを感じます

宇宙について学ぶと、億単位よりさらに長い時間がこれまでに存在しまた、これからも存在するであろうことを知ります。そして今のところ人の寿命は長くてもせいぜい100年前後です。

昔、100年カレンダーという100年先の日付まで書いたカレンダーが売りに出さ

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芸術

他人の気持ちからの脱線で書こうとしたら長くなったので別に書いてみました。

持っている記憶が変われば物事に関する感じ方が変わるということを書きました。

このことは言葉に限らず他の感覚にも言えます。再び音楽の話になってしまいますが、ドレミファソラシドのレとラの音を抜くと沖縄の音楽の音階になります。これは沖縄について何も知らない人が聴いても、当然沖縄を想像するわけはありません。しかし、沖縄音楽を知っ

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他人の気持ち

人の気持ちを考えるということは社会生活を送るうえでとても大事だなことだと思います。ところがすねた人は、私の気持ちなんて分からない、と言います。

ここで、例えば誰かと全くおなじ気持ちになることは可能なのか、人の気持ちがどのようにわかるのか考えてみます。

まず身体で感じることについてかんがえます。感覚器官については、どうしようもない違いがあります。視力、聴力も違うし、皮膚の面積や舌の味をみる器官の

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言葉と意識

言葉は世界を分けるものだと昔の偉い人に言われております。

例えば「犬」という言葉は世界の「(犬)」と「(犬)でないもの」を分けます。「走る」であれば「(走る)」と「(走る)でないもの」に分けます

では、だれがそれを分けるのでしょうか。よくよく考えてみれば、例えば狐や狼を犬だという人がいたり、そうではないという人がいたりします。また、時と場合によって変わったりもします。

つまり分ける人は今の自

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宗教の秘密 2

1で宗教は信じることにその存在意義があるということを書きました。

信じるために「人を超えた存在」を登場させることで、「人」からの反論を封じることができるということがキモになっているということでした。思考停止にも見えます。いかに論理的な反論をしようとも、人間の論理では理解できないという理屈には太刀打ちできないのです。もっともそれを言うことのできる「人」はいないはずという問題もあります。

では、さ

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宗教の秘密 1

宗教の理解への奥義、あるいは存在意義について書きます。

おそらく現在において宗教の一番の問題点とは科学との矛盾にある思われます。科学は現象についての説明において宗教とは比べモノにならない整合性、論理性を持っています。科学が発展する中で、古くから続く多くの宗教の論理性を失わせたともいえます。

宗教を持つ人々は近年科学との矛盾において摩擦を起こしがちです。

アメリカのような先進国においても、進化

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どんなものごとも解決する奇跡の方法

自己啓発情報商材のようなタイトルをつけてみました。

これから書くことは仕事どころかスポーツでも日常生活でも良くしていけることです。

まず、自らが上達するというときに、自分がやっていることとはなんでしょうか。初心者、新人の時と変わっていることは、慣れたり、知識を得ることによって「行動」が変わっています。

そして自分の好きなことに関してはこんなところでわざわざ書かれずとも人は自分で学び、体験し、

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ほかのものたち

私たちは自分以外のものに共感する能力があるといわれています。それはどのようなことなのでしょうか。他人の気持ちを理解することは社会生活を送るうえでとても大切なことです。そのように私たちはそれを理解するのでしょう。

人ではないものについてまず考えてみましょう。

「犬」や「魚」の心はわからないですね。もちろん扱いに慣れた人であれば、人と同様に「犬」や「魚」の身の回りで起こったことに対する反応を予測す

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