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私と元・仲間

諸事情で研究室生活が伸び、来年の夏ごろまで学生生活をすることになった。

そうです、バカです。(自白)


そして来年度の研究生が希望届を出しに来た。今年は2人以上。

いや、ほんとは私だって一人じゃなかった。もうひとりいたのだ。


今年度の初めにすぐ離脱した仲間がいたのだ。

共に在籍していた研究室の教授が嫌だという理由ですぐに辞めてしまった。


昔この同期についてnoteを書いたことがある。

        ↓

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当時はお互いにけん制し合い『お前先に辞めるなよ』と言い合っていたがそんなのは簡単に破られる。

辞めてから、教授には内緒にしていたがひそかに会っていた。辞めたからといって嫌いになるわけじゃない。元々仲良かったから。「かつて」と付いてしまうが唯一の仲間だったから。


この同期と以前会話をしていて忘れられなかったことがある。


研究室を離脱してすぐの頃。研究室どう?とか、あいつ(教授のこと)なんか私のこと言ってた?とか「離れたその後のこと」が気になったらしい。

特に変わりはないよ。と私はいう。人が減ったからって特に優しくなるわけじゃないし。色々一人でできるように叩き込まれているよ。と伝えた。


『私も本当は卒業研究したかったんだよね。教授が嫌だったってだけだし。他の研究室に移動して、他の研究室の同期とワイワイやりたかったんだ。』


へぇ。と返事をした。むかつく!とかはぁ?!とかそんな感情にいたらなかった。ただただ、そうなんだ。とだけ。


割と大学に通う友達は何かしら志があり、言葉にしないだけであって「研究を通して興味がある生物に関わっていたい」という人がほとんどなのだ。


私も皆ほどではないし、学力も弱いが現在の研究室で取り扱っている生き物は昔から好きでありどんな生活史をおくっているのか、何を食べて何に食べられるのか。知りたい気持ちがあり実験を通して更に面白さを知った為研究室に希望理由書を提出したのだ。ただ、少し(?)教授の性格が非常に残念な人だったというだけであるが。


かつての同期の本音ともとれる発言に「あぁ、研究がしたかったわけじゃないのか」とも少し残念な気持ちになったと同時にどんな心でこれからこの子と話をしようかと悩んだ。


確かに教授が辛い。こういう悩みは人間関係の悩みは老若男女問わず生涯ずっとあると思う。それならすぐに離れるべきだし離れた選択をした同期は正しい。


ただ私の本音を伝えてよいのであれば

「私はあなた協力して楽しんで、たまにはお互いに愚痴こぼしあって仲良く研究がしたかったよ」

これに尽きる。

仲良しこよしで研究はするものじゃないと言われてしまえばその通り。返す言葉も無いが私がやる予定だった研究は一人では厳しいものだったのだ。研究の為。でも研究ばかりじゃない。勉強、研究、精神、人間的に一人であの研究室いるのはデメリットが大きすぎた。


その出来事と発言から月日は経ち、次の代がやってくる。

私は少し残る。新しい研究生は2人以上いた。まだ正確には把握していない。

新しい研究生たちは互いに仲が良さそうだ。キラキラしている。


私は新しい子たちを見るとかつての私の同期を思い出す。

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