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キリンに雷が落ちてどうする を読んだ感想

「キリンに雷が落ちてどうする」を読みました。
これは小説家の品田遊のエッセイ集である。品田遊とはオモコロチャンネルや匿名ラジオで活躍されているダヴィンチ恐山の小説家名義です。そういえば最近は芸人に混じって大喜利もやってましたね。

読んだ率直な感想としてはとても良かったです。エッセイ集は最近読んでいなかったのですが、思想をたくさん仕入れることが出来るのが非常によいなと思いました。Interestingな面白さもfunnyな面白さもあり、その視点はなかった、と思うことが読んでいてたくさんありました。

例えば、「映画をコンスタントにたくさん観ている人は映画を観るのに向いているのか、本当に映画を観るのに向いている人であったら映画にくらって、しばらく映画を観れないということがあるのではないだろうか」(意訳)ということには確かにと考えされた。もっと映画1本1本に真剣に向き合わないとなと思った。

これはバーグハンバーグバーグの社員であるみくのしんの影響もあるんだろうなと思った。走れメロスを読む32歳。当人は文を読むのが苦手というが、側からみると本を読む才能しか感じられない。感受性が豊かすぎて苦手な人もいるんだと。

他には「人の気持ちになりなさいとはいうが、例えば炎上している人を叩いている時、『こいつは叩かれてもしょうがない』と人の気持ちになっているからこそ容赦なく人を叩けるのであって、人の気持ちになることと道徳的な行動を取ることは決して地続きにはなっていない」(意訳)
など、偏屈な性格の良いところがたくさん出ていた。

そのような真面目なことを言っている一方で「何事も可能性は無限大。やってみなければわからないので、『NBA選手 なり方』で検索してみた」と言った1から10までふざけた日記も書いているのでとても良い!良かったです!

本を読むと色々と気付かされることがある。最近はビジネス書の情報はたくさん入手していたが、流石に重複が多いと感じていたが、こういったエッセイであると学びがたくさんあり良かった。人の思考を自身の血肉にできる。

最近本を読んでいなかったが、今後はもう少し読もうかな。ところでキリンに雷ってホントに落ちるんですね。そりゃあるだろうなとは思うけど、本当に落ちてどうすんだ。

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