【注意喚起】ネプリを安全に企画しよう


2021年5月23日の時点での、限られた知識で書いています。
不備はご容赦ください。

0.前書き 文書を安全に登録しよう

近年、短歌界、特にインターネットで交流している人が、作品発表の場としてネットプリントを利用しています。

ネットプリントは、コンビニで文書等をプリントできるサービスのことを指して使われている言葉で、よく「ネプリ」と略されます。
文書の番号を広く知らせることで、自分でレイアウトした文書を、読者に印刷してもらえます。

さて、とても便利なネプリですが、企画者・作者の安全のため、企画側に注意してほしいことがあります。

うまく文書を登録しないと、自分の他の文書が他人に見られてしまいます。

解説しますので、安全に企画してください。

1.コンビニで印刷できるサービスの大手二種類

ネプリは、多くの場合、次の二つのサービスを使って読者に届けます。

・ネットプリント
 セブンイレブンで印刷できます。

・ネットワークプリントサービス
 ローソン・ファミリーマート・ポプラグループで印刷できます。
 この文章では「ネットワークプリント」と略して書きます。

2.ユーザー登録について

上記二つのサービスは、ユーザー登録してログインすると、文書ファイルを登録できます。
しかし、実はユーザー登録しなくても、機能が限定されますが、文書ファイルを登録できます。

なので、サービス・ログイン有無の組み合わせは、四通りです。

図1

3.印刷期間について

短歌界で流行のネプリは、大手二種類のサービス両方を登録し、二種類の番号を読者に知らせることが多いようです。さらに、どちらの印刷期間も一週間程度に設定するケースが多数派です。

実は、先ほど書きました「機能の限定」には、印刷期間も含まれています。下記の通り、ログインするのとしないのでは、設定できる印刷期間が違います。

図2

したがって、セブンイレブンで印刷する「ネットプリント」は、一週間程度の印刷期間を設けたい場合は、ログインして使うことになります。
ローソンなどで使える「ネットワークプリント」は、ログインしてもしなくても、一週間以上の設定が可能です。

図3

上の表でいうと、灰色にした「ネットプリント・ログインしない」は、一週間程度読者に印刷してもらいたい場合には使えません。

4.番号の仕組みの違い

そっくりに見える二つのサービスですが、文書を印刷するときの「番号」の仕組みが違っています。

「ネットプリント」はログインしてもしなくても文書ごとに番号が発出されます。
一方、「ネットワークプリント」は、ログインした場合は「ユーザー番号」でコピー機から文書を選ぶという仕組みです。ログインしない場合も「ユーザー番号」ですが、文書一つごとに「新しい番号を発行」というボタンを選べば別の番号を使うことができます。

図4

5.ユーザー番号で他の文書も印刷できてしまう

注意してほしいのは、「ネットワークプリント」かつ「ログインする」の場合です。

図5

このとき、作者が読者に知らせる番号は「自分のユーザー番号」であるため、ネプリ以外の文書も登録していると、読者がその文書をどれでも印刷可能になってしまいます。
また、ネプリの発行期間が終わったあとに自分の個人的な文書ファイルを登録しても、ユーザー番号を知られているため、印刷される危険があります。


6.どうすればいいか

一週間程度の印刷期間をもうけたいとき、無難なネプリの登録方法は、下記ではないかと考えます。

・「ネットプリント」は、ログインしてネプリの文書ファイルを登録する
・「ネットワークプリント」は、ログインせずに、一回きりのユーザー番号で文書ファイルを登録する

表でいうと青い部分です。

図6

このようにすれば、両方とも一週間程度の印刷期間を設けて、なおかつ自分の文書を他人に見られずにすみます。
デメリットとしては、パソコンやスマホから、「ネットワークプリント」の印刷された枚数を知る方法がないと思われます。

また、次のような対策も取れるでしょう。

・「ネットワークプリント」でログインした上でネプリを発行した場合、その後は、ローソン・ファミリーマート・ポプラグループで自分の個人的な文書を印刷するときは、「ネットワークプリント」ではなく、USBメモリなどを用いる。

・複数のメールアドレスを用意して、ユーザー登録を複数行う。ネプリを発行する場合と、個人用で使い分ける。

もしかしたら、「ネットワークプリント」における、ログインした状態のユーザー番号を公開したことがある場合、ここまで読んで不安になるかもしれません。

根本的な対策として、「ネットワークプリント」は「退会」ができます。
今後うっかり、人に見せたくない文書を登録してしまいそうだという人は、退会するのもひとつの選択肢です。

7.終わりに

以上、安全にネプリを企画するために、企画側(作者側)に注意してほしいと考えていることです。
システムやコピー機の専門家ではないため、誤り等あってもご容赦ください。

この文章は何の責任も一切負えませんが、もし明らかな誤りに気がつけば修正したいと思います。Twitterのリンクを置いておきます。DMやリプライでお知らせください。

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(おまけの一文)

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