無題

焦げた匂い
黒、木
隠せば隠そうとするほど
痛みには気づけない


電車に乗っていて
ふとした時に目に入る
白い桜の塊に
ギョッとしてしまうのだ

うれしいじゃなくて
ギョッ、なのだ


目を閉じれば
ここにいる
目を開けたら
上の空


占い
お寺
物語


空想の旅がなければ
生きたいとは思えない

これから
これまで

夢から覚めても眠れない


かなしいとたのしいの
つなぎ目がもっと美しければ

疲労しないものなのだろうか
そうでもなさそうだけどな




アイスを買います