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Silicon ValleyとShenzhenの時代錯誤

時代の変わり目に大国が大国から学ぶという過程は非常に面白い。そこで生まれている中国の方たちの言論の一部は、意外と腰の据わった冷静な分析であったりするから感心する。同じ轍を踏むか踏まないかが米国と同じ水準で顕著になるかどうかは別の位相の話だけども。

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中国国内の訳本執筆を担当したThe University of Wisconsin-Madison Department of Educational Policy StudiesのAssistant ProfessorであるRan Liu。彼女が指摘している中でかなり興味深いなと思ったのは、Silicon ValleyのInnovationの負の側面。彼女は、博士課程卒業後、Silicon Valley付近に住み、作品の内容と現実を照合している。彼女が観察して分かったのは、Silicon Valleyの企業が周辺地域に与えている影響は、交通網や地価などの面において、かなりの程度負であるということ。その2つの地域の間の繋がりは、非常に冷淡である。世界中の企(起)業家が模範とする地域には、天才たちが集まり、こぞってInnovationを企んでいる。しかし対照的に、その周辺の生活環境は益々悪化している。果たして、周辺地区の居住環境すら顧みず、むしろ悪化させているその米国のInnovationの在り方は、本当に世界の人々の生活をよりよくしていると言えるだろうかというところが趣旨の1つ。


Yes, American'T, unfortunately.
あと、Podcastの最後の方で、進行役兼CEOのXu Taoのまとめ方が非常に巧かったので、聴覚MAXでMemo。
"一个国家他走向繁荣,他一定是会有一天走向不繁荣的。而所有的不繁荣在展现之前,在前面已经有了非常非常多的问题。而这些问题可能(在)美国发生的时候,跟中国某些地方也是千丝万缕有关系的。"
"创新所带来的是整体的财富呢?还是只是带来一个区域性的少数人的财富?当产业或劳动力在我们不知不觉的情况下发生转移的时候,是不是之后会有巨大的社会问题等着我们下一代来解决?所以,我觉得真的就是在美国发生的一切,很可能接着也会或已经在发生在中国了。因为我们所处的那个年代(指的是80后90后?)如此的类似,所处的产业结构和技术变迁也是如此类似。所以,他们所发生的一切都会发生在我们身上。"
声动活泼联合创始人 徐涛


Fair enough.
I very much hope that China (PRC) won't commit the double blunder, but it remains to be seen whether it will be the case or not.

以下Podcast概要一部訳
"2013年初版発行のGeorge packerの『The Unwinding』は、あの"Pathological Liar"が大統領に就任する前であったにも関わらず、その内容は7年後の米国の姿を予見していたと言える。
この作品は、洗練され、優美な言葉遣いで、まるで建築設計士が仕掛けたような精巧な構成を組むことで、異なる時代の異なる人々の運命を1つにまとめ上げている。そして、1970年代の米国が直面した政治や経済、そして文化面での問題について明らかにしている。しかし、逆にその独特の描き方ゆえに、この作品の閲読は敷居が高かった。"


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