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偏差値でいうと

学生のときに、先輩が、東大生の彼氏から、

「僕のこと、偏差値でいうとどれくらい好き?」

と聞かれて引いた、という話をしていた。

偏差値でしかものごとの価値をイメージできないんだね、と笑い話にしていたけど、最近、自分の「料理偏差値」がかなり低いな、と痛感している。

前にも書いたことがあるが、料理は得意ではない。

ゆえに、料理をするときは、かなり慎重に、「失敗しそうになく、かつ食べたい」メニューを選び、レシピを検索して、忠実に再現する。

しかし、かなりの高確率で失敗する。

今日は、ちょうどいい半熟玉子ができずに苦労したし、切り干し大根の和えものをつくろうとして、切り干し大根を買い忘れたことに気づいた。ささみを3本茹でるはずが、茹で終わって2本しかないことに気づき、まな板の端に生のままのささみ一本を発見した。

このあいだは「レンジでつくる半熟たまご」で爆発を起こしたし、もはや事故レベルである。

これは、偏差値でいうとかなり低いと思われる。

一方、得意なものや、そう苦労しないものについては、偏差値を考えたりしない。ひとは、不慣れなことこそ偏差値に置き換えてしまうのかもしれない。

あの東大生は、きっと、慣れない恋に不安で、数値化せずにはおれなかったに違いない。



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