のぼる

壁には岩を模したホールドと呼ばれる塊が固定されている。課されたルールを破ることなくスタートのホールドとゴールのホールドを両手でつかめばクリアだ。

最近、クライミングというものを始めた。そのおかげか30弱しかなかった握力は今では45まで強くなっている。実はすごく嬉しくて、心の中では小躍りしている。高校生の頃いくら筋トレをしても握力は伸びなかったのだ。こういう才能はないのかぁと少し残念に思っていたこともあったし、もともと握力が強く50位ある友達のことをとても羨ましく思っていた。でもちゃんと握力を使う運動をすれば強くなるものらしい。

実は東京にはクライミングジムはたくさんある。会員証がアプリの所もあるが多くのジムはカードの会員証になる。あまりカードは持ち歩きたくない派だったがあっというまにカードが増えてしまった。新宿、渋谷、御茶ノ水、ジムなんか作るスペースないだろうと思う街にも、しっかりとジムはある。東京すげぇ。

これまでチームスポーツしかやってこなかった自分にとって、クライミングは新鮮だった。自分1人で戦う。戦うと言っても相手は壁とそれについているホールドだ。次の1手を掴む力が自分にあるかないか、ただそれだけなのだ。さっき掴めなかった1手が掴めた時、昨日までできなかった課題をクリアした時、その時感じる達成感はとても心地が良い。

また近いうちに登りに行くだろう。

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