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スキースクールの理想と現実

スキー上手な先生が丁寧に教えてくれて、初心者~上級者まで集まる学びの場ですが、そんなスキースクーも実際にはイメージと異なる所が多々あります。

受講者の方~スキー場関係者や旅行社・観光協会の方など、スクールの理想と現状を再認識し自身のスノーライフに役立てていただきたいと思います。

スクールのイメージ

・スキー場の花形であり、スキーの達人たちが集まり親切丁寧なレッスンで滑り方を教えてくれる所。

・安全に配慮し子供から大人まで優しく講習をしてくれる所

・マナーを守り手本となる人間の集まり

・級やメダル検定などを受けに行く所

・学生団体(スキー教室・スキー修学旅行)の場合、プロに任せておけば大丈夫など

そのスキー場や地元に精通したスキーの専門家の集まりで、自身の技術向上や子供の教育のために利用することが多いと思います。

また、スキー・スノーボードのプロになりたいと思い、スタッフとして応募する方もいると思います。

スクールの現状

上記のイメージは誰もが持つ普通のことだと思いますが、残念ながら「理想と現実」はかなり異なっている場合が多いです。

・学生団体等でコーチが足りなければ、どんな人でも使う

・指導資格を取得しても指導現場で役立たない

・技量が足りなくても練習しない(しなくてOK)

・初心者のレッスンには新人を出せば良いと思っている

・勉強もしないで、受け持ちの生徒を批判をする

・偉くなる=マウンティングするの構図

・地元だから偉い(お客さんを威圧する)

・出来ないのは生徒が下手だから(反省しない)

・リフトの割り込みや滑走者の邪魔をしたりする

実際に自分の目に見える範囲だけでなく、ゲレンデスタッフの方・他のコーチ・生徒さんからも良く聞く話で、非常に残念に思います。

しっかりとした理念や理想を持ち切磋琢磨するコーチやスクールもあるのですが、こうった残念なスクールが多い事も事実です。

 なぜこうなったのか? 

こうなってしまったのは、スクールの仕事の大半が学生団体になり、当日のレッスン要員の確保やウェア・ネームプレーとなどの準備に追われてしまい、スタッフの教育ができず、初めてコーチをする人でも何も教えられないまま現場に立つ様なことが普通に行われています。

その様な環境の中で数年過ごす内に実力の伴わない先輩が増え、後輩達も育たない(育てられない)といった悪循環に陥っているのが、現状ではないでしょうか?

(実際に怪我人を出したり、クレームが出るのは中堅どころが多い)それでも、今までの習慣で学校の先生や旅行社の方は「プロにおまかせします」と仕事を依頼してくれる。

重大な事故を起こす前に改善するべきと思いますが、本人達に意識がないので困ったものです。

早めに改善しましょう

スキー人口はスノーボードを合わせてもピーク時の1/3ほどに減少しています。良く趣味の多様化や消費動向の変化や少子化が理由としてあげられますが、スクール(スキー場)自体の体制が変わらないことには、根本的な解決には至らないのではないでしょうか?

未だ小中高の学生団体が多く来場してくれています。普通の商売であれば「この上ないチャンス」を毎回無駄にしているのです。

現状を正しく認識して、できることからスタートして魅力的なスクール(コーチ)になっていただきたいと思います。

一般社会でも同じで、学校や職場でも魅力的な人がいる所には、人が集まりますが、良くない環境や向上心が失われた場所では、有能な人材は育たないばかりか、去って行ってしまいます。

「皆様を取り巻く環境が素晴らしいものになることを願っています」

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