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「何をやっても滑らない」春スキー・ボードの奥の手(魔改造チューンナップ!)

春の暖かい日差しの中を滑るのは、心地よさと爽快感がなんとも言えない至福の時をもたらしてくれます。

しかし「板が滑らない!」「ターンの合間にブレーキが掛かる!」「直滑降でも進まない!」なんて、不快な思いをすることも多い「春の雪」を軽快に楽しむための「奥の手」を紹介したいと思います。

春の雪は滑らない

冷え込む朝イチなどは、雪面が固くスピードがでやすいのですが、「チョット緩んだり」「チョット降ったり」すると、一気に滑らない状態になってしまいます。

これは雪が汚れているせいかも?雪はちりなどの核があって、それを中心に水分が結晶化したものです。

それが春先になると、より汚い大気中の汚れを拾ってきちゃうんです。そういった汚い雪が降ると「ゴミいっぱいで」板が滑りづらい状態になります。

また、長い冬の間に降り積もった「チリやホコリ」が表面に浮き出てくるので雪が降っても降らなくても滑りづらい状態になってしまうわけです。

ワックスも逆効果?

よく滑るようにとワックスを掛けて手入れをされている方も多いと思いますが、レーシングなどの競技者の方以外は逆効果かも知れません。

レーシングの大会などは、デラがけ(スキーでズルズルとコースを整備すること)で滑走するコースを均したり、スノーコンクリート(硫安)という雪を固める粉を撒いたりしているのでコース自体の滑走性が保たれています。そういった場所ではワックスの効果も期待できます。

しかし一般のゲレンデは汚れた雪のままなので、ワックスが逆効果になってしまうことがあります。

「柔らかい雪(気温高い)」には「柔らかいワックス」・「硬い雪(気温が低い)」には「硬いワックス」が基本ですので、春は柔らかいワックスを塗るのですが、「柔らかいワックスはゴミを捕まえていきます!」

そして板も雪も両方とも汚れて滑らなくなってしまうのです。

「湿雪にはフッ素」という方もいますが、あくまで「湿った雪」に対するもので、実際に板に接するのはゴミの比率が多くなることをお忘れなく!

ワックスの注意点

ワックスを掛けない方が良いのでは?と思った方もいると思いますが、ワックスには滑走面を保護する役目があるので良い板をお持ちの方は、しっかりワキシングしてください。

ワックスにはクリーニング効果もあります。ワキシングする時に「柔らかいワックスで汚れ浮かす」ことでクリーニングできます。

そして、滑る前にしっかりとワックスを落としてください!

本来のワックスは、滑走面の目に見えない穴にワックスを入れる作業なので「削れる限り削り落とし!」「磨けるだけ磨きましょう!」

ホットワックスを前提に話していますが、生塗やスプレーなどの簡易的なワックスも同様です。

表面に浮いているワックスは「ゴミを捕まえて」しまいます。

できるだけキレイに落としましょう!

奥の手

メインの板しか無い・予備の板がない場合は、ワックスに工夫をしましょう。ベースを作った板(シーズン初めから色々なワックスを掛けてある板)に柔らかいワックスを塗りクリーニングした後、板が温かい内に一番硬いワックスを塗り、温かい内に剥がしてしまいます。(ブラシも使い徹底的に剥いでください)

(硬いワックスは高温でしか溶けないので板に負担をかけます。クリーニングで温まった板に施工しましょう。慣れていない方はソコソコの硬さでOK)

(硬いワックスは冷えると割れてしまうほど固くなります。全体に塗れた時点で直ぐに剥いでしまいましょう)

キレイに剥いだ所にフッ素(高級ワックス)を薄く塗りブラッシングして出来上がりです。(生塗です)

硬いベースを作ることでゴミが刺さるのを防ぎフッ素で水分を弾きます。

手間はかかりますが、板を大事にされたい方にはオススメです。

魔改造チューン

メインの板には非推奨です!滑走面が死にます!でも滑ります!

くれぐれも予備のスキーや古いスキーで行うことをオススメします。

用意するものはウエス(雑巾)灯油(もしくは2サイクルオイル)です。

・雑巾は目の細かい柔らかいもの良いです、塗る用・拭く用で2枚

・石油ストーブの余った灯油でOK

・メーカーにこだわりたい方は2サイクルオイル「カストロールでもワコーズでもOK」お好きなものをお使いください!

やることは簡単です。(ワックスを掛けていない板でやりましょう)

雑巾に少しの灯油を染み込ませで使用する板に塗り拡げたら、すぐに拭き上げます。完了!

2サイクルオイルの場合も同様で塗って拭くだけ。これで完了です!

余分な油分が取れ(きっと必要なものも取れてます)超~滑る板に大変身です。

汚れたら水気を取ってオイルの滲みた布で拭けばキレイになります!クリーニングしただけで次回も滑る板になっています!

上になにか塗りたくなったらガラコなどもありです。その場合もしっかり拭き上げましょう!

注意

・火災の原因になりかねないので、灯油(オイル)の取扱には十分注意しましょう!

・施工した板は真っ白になりその後ワックスも入らなくなります

・春の汚い雪専用・魔改造チューンなので大事な板と間違うと取り返しがつかなくなります。

・他の雪質では使用できなくなると思われます。あくまで専用です。

・クレーム等は一切受け付けません!自己責任でお願いします。

 スキー場は滑らないとツマラナイ

スキーもボードも滑るのを楽しむものです。一方で滑らない用具では楽しみも半減してしまいます。そして上達の妨げになることもあります。

用具の手入れや、ちょっとした工夫で楽しみが倍増します。ワキシングも含め色々チャレンジしていただきたいと思います。

楽しいスノーライフの一助となれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

スキーや指導法などの情報を発信しております。スキーヤー・ボーダーを問わず、初心者の方からベテラン指導者の方まで色々な方にフォローいただきけたら幸いです。

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スキーの先生として四半世紀 現在は雪上を離れ多くの人にスキーの楽しさを伝えられるよう独立開業 悩めるスキーヤー・コーチの方の相談役としてWEB上で頑張っております 「スキーを遊びに戻したい!」 悩み多き現代ですが、楽しみ方の方の参考になれば幸いです。
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