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失業した信田仁はずっと新しい仕事を探していたが、ずば抜けて特別な技能が無かったこと、心身の病を発症したこと、中高年とも言えるような年齢がネックとなり、再就職ができないまま日々だけが流れていた。 その日も、ハローワークの帰りに夕方の街頭を歩いていると、携帯ショップの店先に置いてある接客ロボットと目が合った。脚が無く自律移動できない接客ロボットがなぜ自分を見ていたかはわからないが、あるいはそれが知りたかったのか、信田はフラリと携帯ショップに入った。その接客ロボット「ボビー」