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その日の仕事を終えた宇木草鞍史は、いつものように定宿であるネットカフェに入店した。宇木草にとっては帰宅、と言ったほうがしっくりくるが。 すでに日は暮れていたが、店の中は昼でも夜でも同じ時間が流れている。ドリンクバーでコーラを用意し、お湯を入れたカップラーメンとともに窮屈なネットカフェのプライベートスペースに入る。シートに座るとテレビをつけ、ぼんやりと見ながらラーメンができるのを待つ。ラーメンが出来上がると、それをすすりながらパソコンで今後の仕事を探す。仕事が確定すれば、ま