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忘れられないメシ ~ 〇〇が、子どもの好き嫌い克服のきっかけに? ~

ひと月ほど前、同時にダイエットをはじめた友人から「3kg痩せた」との報告を受け、気持ちが腐りかけている栄養士のさぼてんです。

気持ちを強くもって、友情まで腐らせないようにしたいです。

さて、今回はさぼてんの「忘れられないメシ」を振り返る回となっております。(誰得?)

ただ、さすがにそれだけだとnoteに書く意味。。なので、そこから「お子さまの好き嫌い」に転化していければと思っています。

▼その前に

突然ですが、私にとっての ” エネルギー源 ” は、ズバリ「食事と会話」です。

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あったかいごはんを誰かと食べること。これに、これまで何度助けられたことか。。
みなさまは、いかがでしょうか?

食事だけ、会話だけでも十分なのですが、両方合わさると2段飛ばしで元気になります。マリオでいう「ファイアフラワー」的な感じです。

とくに、宅飲みとか鍋パとか実家メシとか、いま、ここで、私のために作られた/誰かのために作った みたいなライブ感のある食事が大好きです。

▼食事ってなんだっけ

25歳独身。日々つつがなく過ごしていますが、ときどき気持ちや胃袋が荒(すさ)むことがあります。その中で、ふと考えることがあります。

食事ってなんだっけ。

少し過去の話を。

しばらく、過食症 というほど病的ではないけれど、むちゃ食い症状に悩まされてきました。

メンタルクリニックの予約を取りかけてはやめ、取りかけてはやめ。。結局、後になってからただの「小麦中毒」だったと気づき、いまでは小麦粉をできるだけ控えることで、病むほどのことはなくなりました。

むちゃ食い時代に気づいたのですが、人と食事をするときは、不思議と食欲が落ち着くんです。

逆に、ひとりで、しかもやることがわんさかあったりすると最悪。ちょこちょこ食べて、でも食べても食べても食べた気がしない。

そんな実体験から、ものを食べるだけが食事じゃない。誰かとのコミュニケーションや、自分のコンディショ二ングも含めて食事なんだと捉えています。

お子さまの好き嫌いについても、味そのものや感じ方を変えることは困難でも、食事の際のコミュニケーションや印象付け次第で、脳の神経回路をニガテ→notニガテへ更新できると言えるのではないでしょうか。

実際、これからご紹介する「忘れられないメシ」は、もともと私にとってニガテな食べ物たちでした。読んでいただいた方にとって、「ウチの子も、こんなささいなきっかけで、そのうち食べられるようになるのかも」と気楽な気持ちになっていただければ幸いです。

▼あのときの納豆

小学生の頃、納豆がきらいでした。

でも、修学旅行で、食事の席が隣だった友だちが当たり前のように納豆を食べているのを見て、思わず「おいしい?」と聞くと、「え?うん。食べないの?」と。

食べないならちょうだい と言わんばかりの友だちの表情を見て、「きらい」と言うのも恥ずかしく感じて、内心ドキドキしながら、個包装を開けて、見よう見まねで食べてみました。

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あれ。そんなにまずくないし、何なら結構イケるな。

横で友だちが美味しそうに食べていること。「きらい」「食べられない」は恥ずかしい と思わされたこと。この2点が、納豆挑戦のカギになったと感じています。

▼あのときの豚汁と白メシ

これも小学生の頃。おばの住む遠方まで、飛行機ではるばる行ったことがありました。

初めての飛行機&長時間移動でへろへろに酔ってしまった私は、到着後何も食べられずにこんこんと眠り続け、真夜中になってようやく、あまりの空腹にむくっと起き上がりました。

そこでおばが、「余り物しかないけれど。。」と出してくれたのが、豚汁と白米でした。

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内心、「おかずなしでどうやって白米を食べるんだ」とモヤモヤ。それでも空腹に耐えられず、ごはんだけを口に入れてみました。へー、ごはんって無味じゃないんだな。

豚汁もすすってみました。これは、、たまらん!!!

はじめは「これだけ!?」と思っていたのに、「これ以外、もう何もいらない!!」という気持ちに変わりました。

ちなみに、今思えば、それが私にとって初めての「口内調味(口中調味)※」体験だったように思います。

※ごはんとおかずを組み合わせて口のなかで混ぜ合わせて食べること。子どもからすると高等テクニック。

▼あのときの里芋と昆布の煮物

これは大人になってからですが、新しい土地に引っ越したり、新しい仕事に就いたりとバタバタとしていた時期に、一度私の母親が家に来てくれたことがありました。「何か作るよ」と、ありもので煮物を作ってくれました。

いただきものの里芋が余っていて、それと昆布とを炊き合わせてくれたのですが、それが涙が出るくらい美味しくて。五臓六腑に染み渡るとはこのことか!と感動したのを覚えています。

それまで、里芋も昆布も好きではありませんでした。というか、よく知らなかった(だから余らせていたんですね。。)

里芋も昆布もまともに食べたのはそのときがほとんどはじめてでしたが、「しんどいときに救われた」という印象もあってか、それ以来すっかり好きになってしまいました。

長々とお読みいただき、ありがとうございます。

食事は何を食べるかだけではなく、どういう状況で、どういう感情で食べるかも大事 というメッセージをお伝えできていれば幸いです。

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お子さまにとって、ご家族の笑顔を見ること、ご家族から褒められることは、味以上にその食べ物、献立に対するイメージを決める要素になることでしょう。。!

ぜひこれからも、明るく楽しい食卓を囲んでくださいね♪ それでは!

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