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タクシーアプリ『GO』における「ビジネス分析」業務の進め方

記事のターゲット

事業会社での分析業務に興味がある方

『GO』に所属するデータアナリストの中でも、「ビジネス分析」をメインで行うチームの業務について記事にまとめました。


業務事例

チームの主な業務は、ビジネスサイドに対する分析の対応です。
ビジネスサイドとは[事業企画]、[マーケティング]、[渉外]などの社内の各部署を指しています。社内の各部署のニーズに対し、分析結果を提供しています。
現状のデータから課題を深堀したり、新規施策のベースとなるデータを提供することで『GO』のサービス向上に貢献しています。

具体的な業務事例を紹介します。

  • 新しいサービスのリリースに貢献

    • 商業施設やオフィスビルからのタクシー配車情報の調査
       →「アプリ専用乗り場」誕生に貢献

    • アプリ利用中の各画面におけるユーザの滞在状況の調査
       →アプリ利用中の画面にメディア価値があるのかどうかを判断

  • ユーザーの利便性向上

    • 特定エリアからインバウンドユーザーが行く観光スポットの傾向調査
       →インバウンドユーザーが人気スポットを選びやすい機能の検討 

  • ユーザーマーケティングに利用

    • アプリインストール時の流入経路別のユーザー数の抽出
       →効果のある広告媒体の判定

    • 長期間利用していないユーザーの抽出
       →休眠ユーザーを特定し、push配信によりユーザーを復帰

  • 事業者コミュニケーションに利用

    • 車両に搭載された機器の電池使用量を可視化
       →不具合発生時のトラブルシューティングを適切に行う

    • 新規エリア展開に向けたタクシーの需要可視化
       →対象エリアに属する事業者との協力体制構築に利用

チームについて

「ビジネス分析」を行うチームはデータインテリジェンス部アナリストグループに所属しています。
グループでは「プロダクト分析」や「プロダクトモニタリング」をメインに行うチームと、「ビジネス分析」をメインで行うチームに分かれています。


(参考:プロダクト分析をメインで行うメンバーが以前書いた記事)

  • タクシーアプリ『GO』のプロダクト開発におけるデータ分析の進め方

  • 「データ整備における分業体制」タクシーアプリ『GO』のデータアナリストの働き方


「ビジネス分析」チームについて

チームの主な業務はビジネスサイドからの分析への対応です。
ビジネス分析への対応のほかに経営層が閲覧するKPIレポートの整備や、Lookerという分析ツールの整備なども行っています。

メインの「ビジネス分析」について

  • 分析数

    • 平均すると週6件ですが、繁忙期は週20件を超える依頼があり、年度末や期末などで忙しさが変わります。

  • 業務の進め方

    • slackの専用チャンネルで分析を受け付けており、一次受付およびシンプルな集計は業務委託さんに対応頂き、大量の分析を捌いています。

    • [定期的に更新するデータ]や[類似の分析]は、ビズネスサイドの方でも簡単に抽出できるような形でLookerを構築し、セルフサービス化も進めています。

    • 毎回フルスクラッチで対応するのではなく、QCD(品質/コスト/納期)を考慮したうえで最適な提供方法を判断しています。

  • 社員のバリュー

    • シンプルな抽出作業で終わる分析がある中で、複雑な要件の絡む分析も多々あります。

    • 要望通りのデータを出すだけではなく、分析の背景を理解し、[欲しいと言われたデータとは異なる視点のデータ]を提案するなど、課題解決に適したデータや可視化方法を提供するよう意識しています。

    • 業務委託さんとの協業によって、より付加価値の高い業務に集中することができています。

データアナリスト募集中

現在、GO株式会社ではデータアナリストとして一緒に働く仲間を募集中です。社会課題や交通課題への取り組みに対し、データ分析を駆使して貢献したいという志のある方はぜひご応募ください!

こんなスキルが必要

  • BIツール、SQLの知識

  • 業務知識

    • 依頼者が本当に欲しいデータを提供するため、案件やサービスの背景、アプリの仕組みを理解することは欠かせません。

  • データの知識

    • データの種類がとても豊富で、新規のログデータもどんどん増えるので業務知識とセットで日々情報のアップデートが必要です。

  • コミュニケーション

    • ビジネスサイドの方や、データを作るエンジニアとのやり取りが多く、認識齟齬で手戻りが発生しないように認識のすり合わせが重要となります。

業務の面白さ

  • 多様なデータに触れられる

    • 配車関連データ、需要実績、ユーザー分析など

  • 社内や社会のトレンドを把握できる

    • 新規施策の検討段階から関わることができる

    • 他部署の重要施策などに貢献できる

チームの雰囲気

  • メンバーが抱える課題や質問はDailyでsyncを行い解消・slackも頻繁にやり取りしています。

  • フルリモート・フルフレックスのため、通院などで昼間に抜けてしまっても、早朝や夜に補完出来るため、柔軟でとても働きやすい環境です。

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